最近、SNSなどで「通信制高校に行ったら人生終わり」というような投稿を見かけた人がいるかもしれません。
そのような投稿を見ると、通信制高校への進学を考えている人は、不安になるでしょう。
 
実際、通信制高校に行ったからといって人生が終わることはありません。
しかし、充実した高校生活を送るためには、学校選びや過ごし方が重要になります。
 
今回は、通信制高校が人生終わりといわれる理由や実際の進路実績例、充実させるための過ごし方などを解説します。
通信制高校への進学を目指すうえで、少しでも将来への不安をやわらげたいという人は、参考にしてみてください。

通信制高校が人生終わりといわれる理由

通信制高校が人生終わりといわれる理由として、次の3つが考えられます。

全日制のほうが進学する人が多いから

文部科学省が毎年実施している「学校基本調査」を見ると、全日制高校と比較して通信制高校に進学する生徒数が少ない実態がわかります。

種別 通信制 全日制 定時制* 合計
令和7年度生徒数 30万5,197人 280万124人 7万3,495人 317万8,816人

参考:学校基本調査 令和7年度|文部科学省 をもとに作成
定時制*(高校):全日制とは異なるタイムスケジュールで通う高校。一般的に4年で卒業となる。
参考:定時制高校とは?通信制高校と何が違うの?|通信高校生ブログ|明聖高等学校
 
進学した人全体の約88%が全日制高校へ進学しているのに対し、通信制高校へ進学する生徒は約10%です。
通信制高校へ進学する人が周りにあまりいないため実態が知られておらず、「通信制高校へ進学すると人生終わりなのではないか」と心配されているのだと考えられます。
 
とはいえ、通信制高校における令和6年度の生徒数は29万118人だったので、1年間で1万5,079人の生徒が増えている計算です。
全日制と比較すると通信制高校への進学者は少ないですが、年々需要が高まっているといえます。

中退を経験する人もいるから

文部科学省が実施した調査では、課程別の中途退学(中退)者数は以下のとおりです。

種別 通信制 全日制 定時制
中退者数 1万94人 2万9,121人 5,356人
中退率 3.5% 1.0% 7.4%

参考:令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果|文部科学省 をもとに作成
 
通信制高校の中退率は3.5%となっており、29人中1人程度が中退する割合です。
このように中退を経験する人もいることがわかっているため、結果的に「通信制高校に進学しても高校卒業資格を取得できないのでは」という不安につながることが考えられます。
 
ただし、どの学校でもさまざまな事情から中退者は発生します。
そして、通信制高校が全日制や定時制を中退した人の受け皿となっていることも事実です。
 
以下の記事では高校生の中退事情について解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:高校退学・中退のその後の進路実態!デメリットと選択肢について|通信高校生ブログ|明聖高等学校

進学・就職をしない人もいるから

令和7年度の「学校基本調査」で各学校の卒業後の進路を比較すると、通信制高校は進学・就職に該当しないその他の割合が、ほかの課程と比較して高いことがわかります。

種別 通信制 全日制 定時制
大学進学率 28.6% 63.4% 19.0%
専修学校進学率 22.9% 14.7% 19.8%
就職率 14.1% 13.4% 35.9%
その他 34.4% 8.5% 25.3%

参考:学校基本調査 令和7年度|文部科学省 をもとに作成
 
上記の結果は、高校卒業資格を取得し、大学や専門学校への進学、就職を考えている人にとって、不安になりやすい要素のひとつです。
 
ただし、通信制の直近3年間の推移を見ると見方が変わります。

卒業後の進路 大学進学率 専修学校進学率 就職率 その他
令和7年度 28.6% 22.9% 14.1% 34.4%
令和6年度 26.5% 22.3% 14.6% 36.6%
令和5年度 24.1% 22.7% 14.9% 38.3%

参考:学校基本調査 令和7年度|文部科学省 をもとに作成
 
その他の推移を見ると、年々割合が小さくなっています。
また、大学進学率が上昇していることを踏まえると、卒業後の進路の幅が広がっているといえるでしょう。

人生は終わらない!通信制高校の進路実績例

令和7年度の通信制高校の生徒数は、30万5,197人になりました。
令和6年度の29万118人から1年間で1万5,079人の生徒が増えています。
 
通信制高校の生徒数は年々増加傾向にあり、魅力が広まっているといえます。
魅力のひとつが、さまざまな進路選択が可能なことです。
 
例えば、以下は千葉県に本校を置く通信制高校の明聖高校の進路決定率です。

引用:進路指導|明聖高等学校

進学コースにおける令和6年度卒業生の進路決定率は94.7%にものぼります。
これは、大学や専門学校のほか各種学校はもちろん、就職も含めて幅広い進路が選択できていることを示しています。
 
以前は、通信制高校からだと進学や就職が難しいといわれることもありましたが、最近はサポートも充実しているため、過ごし方次第でそれぞれの夢を実現することが可能です。
 
明聖高校では、本当に自分に合った進路を選択できるように、生徒がじっくり考えられる進路探究プログラムを組んでいます。
以下のページで詳しいプログラム例を紹介しているので、ぜひご覧ください。
 
進路指導|明聖高等学校
 
参考:学校基本調査 令和7年度|文部科学省

人生終わりにしないための通信制高校の過ごし方

通信制高校でも幅広い進路を選択できますが、実際に実現できるかどうかは学校での過ごし方にかかっています。
そこでここからは、通信制高校ならではの自由な時間を使って有意義に過ごす方法を紹介します。

好きな科目や興味のある分野を深く学ぶ

通信制高校は全日制高校と比べて登校日数が少ない分、自分が興味を持った分野を集中的に学ぶ時間がつくりやすいといえます。
 
例えば、デザインや音楽、ITなど好きな分野について学びを深めることで、専門学校や大学の推薦入試や総合型選抜で強みとしてアピールできるでしょう。
 
興味のある分野が見つからない場合は、さまざまな体験授業や資格取得を通じて自分の「好き」を探していくことも可能です。

アルバイトやボランティアで社会とつながる

通信制高校は平日も自由な時間が多いため、アルバイトやボランティア活動をしながら学校生活を送れます。
 
アルバイトでは接客・販売・飲食など実際の仕事を経験することで、将来どのような仕事が自分に合っているかを在学中に探ることが可能です。
 
また、ボランティア活動を通じて社会の課題や人とのつながりを体感することで、福祉・医療・教育分野への進路を考えるきっかけにもなるでしょう。
 
以下の記事では、通信高校とアルバイトの両立について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:通信制高校とアルバイトの両立は可能?自宅学習・スクーリングとアルバイトのスケジュール例も紹介!|通信高校生ブログ|明聖高等学校

資格取得や習い事など好きなことに打ち込む

通信制高校の自由な時間を使って、在学中に資格取得や習い事に取り組む生徒は多いです。
例えば、パソコン関係の資格を取得すれば情報・IT分野への就職や進学で有利になりえます。
また、美容・調理系の習い事はそのまま専門学校進学や就職への足がかりになるでしょう。
 
在学中に取得した資格や積み重ねた経験は、進学・就職の面接での具体的なアピール材料になるので、挑戦しても無駄にはなりません。
 
高校生で取れる資格について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてみてください。
 
関連記事:高校生が取れる資格とは?おすすめ8選を紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校

進路を早めに考えて目標から逆算して動く

せっかく生まれた自由な時間を何も考えずに過ごしていると、卒業後に「やりたいことが見つからない」という状況に陥りやすいのも通信制高校の特徴です。
 
早い段階から「卒業後に何をしたいか」を考え、そのために今何をすべきかを逆算して行動することが進路決定のうえで大切だといえます。
 
大学進学を目指すなら1・2年生のうちから基礎学力を固め、指定校推薦や総合型選抜に向けた実績をつくっておきましょう。

先生やサポートを積極的に活用する

通信制高校では自宅学習が中心となるため、時間割や勉強のスケジュールを組んだり、レポートの提出期限を守ったりと、自己管理が求められます。
もし困ったときには、一人で抱え込まず先生のサポートを積極的に活用することが大切です。
 
勉強でつまずいたら、早めに先生に相談することで学習の遅れを防ぐことが可能です。
また、進路に迷ったときも専門的なアドバイスをもらうことで方向性が定まりやすくなります。
 
先生たちの助けを借りながら過ごすことで、高校生活がより充実したものになるでしょう。

通信制高校は魅力いっぱい!人生を楽しむ先輩たちの体験談

通信制高校の魅力は、実際に通っている先輩たちの声からもよくわかります。
 
こちらは、明聖高校に通う先輩たちの体験談です。

千葉本校 全日コース

中1の時にいじめが原因で学校に行かなくなりました。
中学校の先生から明聖高校を勧められて入学しました。
また同じようにいじめにあうのではないか?と不安もありましたが、クラスメイトや先生方に優しく接してもらい、今は学校に行くことがとても楽しみです。
行事や研修も多く、中学の時にできなかったことを思いきり楽しめています。

千葉本校 通信コース

前の高校では入学してすぐに病気を患ってしまい、毎日通えなくなりました。
ただ高校は必ず卒業したい、勉強がしたいという気持ちが強かったので、明聖高校の通信コースに転入しました。
先生方が明るいので、月に2回のスクーリングも楽しみになりました。
授業も分かりやすく、レポートで分からなかった部分も丁寧に教えてくれます。
進路についても親身にアドバイスしてくれるので、安心して相談しています。

校舎・コース紹介|千葉本校|先輩生徒インタビュー-千葉本校|明聖高校
 
さまざまな事情から通信制高校に進学し、最初は不安もあったことでしょう。
しかし、先生たちのサポートを受けながら自分が目指す道に向かって歩むなかで、通信制高校で充実した高校生活を送れるようになったことがわかります。
 
目標をもちつつ自分のペースで努力を重ねれば、先輩たちのように「通信制高校へ進学すると人生が終わるのではないか」という不安が吹き飛ぶほど楽しい高校生活が送れるはずです。

通信制高校で人生が終わるかも?と不安な人からよくあるQ&A

「通信制高校に進学したら人生が終わるかもしれない」と不安に思っている人に向けて、少しでも不安がやわらぐよう疑問に答えます。

通信制高校だと将来が不利になるって本当ですか?

通信制高校に進学したからといって、将来が不利になることはありません。
理由のひとつが、就職先に提出する履歴書にあります。
履歴書に学校名は書きますが、あえて「通信制高校卒業」と書く必要はありません。
 
私立の通信制高校の場合、学校名に通信制課程だとわかる記載がない場合も多いため、履歴書だけでは通信制高校出身であるとわからない可能性もあります。
 
通信制高校を卒業したあとについて不安がある人は、以下の記事も参考にしてみてください。
 
関連記事:通信制高校を卒業したら就職に影響するの?履歴書や面接の対応方法もご紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校

通信制高校の最終学歴はどうなりますか?

通信制高校は全日制高校と同じで、高校卒業資格を取得できる高校です。
そのため、卒業すれば最終学歴は「高卒」になります。

通信制高校のメリットとデメリットを教えてください

通信制高校のメリットとデメリットを簡単にまとめると、以下のとおりです。

メリット デメリット
・いつでもどこでも、自分のペースで学習できる
・学校の選択肢が多く、自分に合った校風の学校を選べる
・転入学・編入学先としても選びやすい
・人間関係や学習への不安に配慮してもらえることが多い
・専門コースで興味のある分野を集中的に学べる
・自己管理が求められる
・人との関わりが薄くなる場合がある

通信制高校にはメリットだけではなくデメリットもあります。
しかし、多くの場合学校選びによってデメリットを解消することが可能です。
 
例えば、自己管理が苦手な人は、手厚いサポートを受けられる学校を選べば、先生の伴走支援で単位を修得できるはずです。
 
また、明聖高校のWEBコースにおける「サイバー学習国」のようなオンラインの学校があれば、先生や友達といつでも関われます。
 
このように、メリットやデメリットを踏まえて、自分に合った学校を選ぶのが大切です。
 
以下の記事でも通信制高校のメリット・デメリットについて詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:通信制高校を選ぶメリット・デメリットを紹介!どんな人が向いているか全日制や定時制と比較して解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校