高校進学について考える際、情報収集の場として活用したいのが学校説明会です。進路を決めるにあたって実際に自分の足で学校を見に行き、先生や在校生に質問をすることは重要です。
通信制高校への進学を考えている場合も、学校説明会は大きな判断材料となります。通信制高校の説明会では、どのようなことがおこなわれているのでしょうか。今回は学校の説明会や合同説明会について、簡単にご紹介します。

学校の説明会の種類

学校の説明会は、大きく以下の3種類に分かれます。

  • ・学校説明会(オープンキャンパス):学校を会場として、その学校に関する説明をおこなう形式です。
  • ・合同説明会:ひとつの会場に複数の学校が集まり、それぞれのブースで学校に関する説明をおこなう形式です。
  • ・個別相談会:学校の担当者と個別に相談ができる場です。学校説明会と同時に開催されるケースもあります。

学校説明会(オープンキャンパス)って何をするの?

学校説明会(オープンキャンパス)は一般に、入学を考えている人に向けて学校に関する説明をおこなう場です。入試や入学に関する事項のほかに、実際に学校生活をイメージするための体験イベントも用意されています。学校説明会の内容は学校によって異なりますが、主に下記のような取り組みがおこなわれます。

全体会

通信制高校の仕組みやコース、教育内容、学費などについて、生徒や保護者全体に説明する会です。質疑応答の時間や、個別に相談する機会が設けられている場合もあります。

入試説明会

入試に関する情報を得られる説明会です。入試に関する案内や入試問題の傾向についての説明が聞けるほか、入試の過去問題を配布する学校もあります。

校内ツアー

校内ツアーでは、実際に学校内を見て回れます。資料やパンフレットだけではわからない、実際の学校の雰囲気を感じられます。また在校生に学校のことについて聞いたり、入学に関して相談ができたりする場合もあります。

体験入学・体験授業

実際に教室で授業を受けられるというプログラムです。入学後のスクーリングの感触がつかめるとともに、授業内容の難易度がどれくらいなのかを知ることができます。体験入学や体験授業には、中学生を対象としたものと、転入生を対象としたものの両方があります。

通信制高校の合同説明会とは?

合同説明会とは、ひとつの会場に複数の学校が集まって、それぞれのブースで説明や相談をおこなう形式の説明会です。通信制高校だけでなく、技能連携校やサポート校などさまざまな形式の学校が集まる場合もあります。合同説明会は複数の学校に関する情報を知れるのがメリットです。そのため、進路が定まらない人にとっては、志望校を絞るための有意義な時間となるでしょう。
 
一方で、合同説明会だけでは、学校の雰囲気や具体的な内容を十分に理解できない可能性があります。合同説明会は学校ごとに開催している説明会と異なり、校内ツアーや体験授業といったイベントはおこなわれません。したがって、合同説明会でおおまかな情報を把握してから学校ごとの説明会に参加すると、入学後のイメージが湧きやすくなります。

個別相談会って?

個別相談会では、学校や入試概要の説明を受けられるとともに、学校生活や勉強面に対しての疑問や質問をすることができます。大勢の人が集まる学校説明会や合同説明会に行きにくい場合には、個別相談会に足を運ぶのもよいでしょう。

通信制高校が実施する学校説明会

ここからは、通信制高校の学校説明会では具体的にどのような内容がおこなわれているのか、明聖高校の学校説明会を例にご紹介します。

学校説明会(全体会)では教育内容や入試概要を中心に説明

学校説明会の全体会では、教育内容や入試概要、校内ツアーの案内などをおこないます。開催日によっては、参加者が在校生から話を聞く機会を設けているときもあります。

授業体験会では主要5科目だけではなくプログラミングも体験できる

明聖高校では、千葉本校、中野キャンパスにおいてそれぞれ異なる授業体験会を開催しています。
 
千葉本校では、国語、数学、英語、理科、社会のほか、CGやプログラミングなどの授業を体験することが可能です。体験する科目は2つ選ぶことができ、1科目の授業時間は35分となっています。中野キャンパスでは、通常授業のほか、デザイン実習やゲームプログラミング、映像編集の科目が用意されています。体験授業のなかには、在校生と一緒に授業を受けられるものもあります。

個別相談会では1対1でじっくり話し合える

明聖高校では、新入生および編入生・転入生を対象に、個別相談会を設けています。全体会では相談しづらいことも、個別相談会なら相談できます。なお、個別相談会は編入生・転入生も対象です。

平日も入学相談会・説明会を実施している

明聖高校では平日の月曜〜金曜にも随時、入学相談会や説明会を実施中です。ご家庭のご都合に合わせられるので、学校説明会に参加できなかった場合でも一度、学校に問い合わせてみてください。

経験豊富な校長先生による子どもとの関わり方セミナーを実施している

明聖高校では、子どもサポートセミナーを実施しています。中学校校長、サポートスクール所長の経験を持つ校長が、子どもとの関わり方や高校生活について講演をおこないます。講演によっては在校生や卒業生の体験談を聞けたり、ITコースの生徒により制作されたゲームを体験したりすることが可能です。
学校説明会以外でも、子どもとの関わり方をテーマに、外部から先生をお招きしての保護者向け講演をおこなうこともあります。セミナーへの参加は、子どもにとってよりよい学習環境を見つけるためのヒントとなるでしょう。

明聖高校の説明会・イベント

明聖高校では、説明会やイベントを数多く開催しています。

<千葉本校>

  • ・学校説明会(新入生)
  • ・授業体験会(新入生)
  • ・個別相談会(新入生/転・編入生)
  • ・平日入学相談会(新入生/転・編入生)
  • ・子どもサポートセミナー(保護者)
  • ・部活動体験会

<中野キャンパス>

  • ・学校説明会(新入生)・体験授業(希望者のみ)
  • ・個別相談会(新入生/転・編入生)
  • ・平日入学相談会(新入生/転・編入生)
  • ・子どもサポートセミナー

▼詳しい日程やお申し込みについてはこちら
学校説明会・見学会|明聖高等学校(千葉・中野の総合通信制高校)

通信制高校が選ばれる理由とは?

ここまで、通信制高校の説明会について紹介してきました。全日制高校に通うのが難しい人でも、通信制高校なら無理なく通学できるかもしれません。ここからは、通信制高校が選ばれる3つの理由を紹介します。

自分のペースで勉強ができる

通信制高校であれば、不登校経験や体調に不安があるなど、スクーリング(通学)が難しい人でも自分のペースで勉強を進められます。
 
文部科学省の平成29年度委託調査研究『定時制・通信制高等学校における教育の質の確保のための調査研究』では、生徒たちの入学動機や就職状況などが示されています。生徒が抱える身体的・精神的事情についても調査されており、「特別な支援を必要とする生徒」は狭域通信制高校で11.8%、広通信制高校で3.0%という割合になっています。ほかにも同調査からは、学習障害の診断のある生徒や心療内科等に通院歴のある生徒、療育手帳・障害者手帳等の手帳を取得している生徒などが在籍していることがわかります。
 
スクーリングについて不安を感じているのであれば、スクーリングの回数や場所、欠席したときの振替方法などをチェックしておくとよいでしょう。
 
▼体調に不安がある人向けの記事はこちら
病気がちでも治療中でも大丈夫。通信制高校で無理なく卒業を目指そう|通信高校生ブログ

スポーツに集中しながら通学できる

通信制高校なら、スポーツに集中していて勉強時間の確保が難しい人でも、無理なく両立することが可能です。サッカーの香川真司選手や、フィギュアスケート(女子シングル)の紀平梨花選手は、通信制高校で学んだ経験がある著名なアスリートです。通信制高校であれば自分のペースで学習できるため、トレーニング時間を確保しやすく、遠征や合宿へも行きやすいでしょう。
 
また、通信制高校に通っている生徒も各スポーツの強化指定選手に選ばれる対象となります。実際に通信制高校である明聖高校では、強化指定選手に選ばれた生徒が在籍していた実績があります。
 
▼スポーツと勉強を両立する方法について詳しくはこちら
スポーツで活躍したい人にはネット高校がおすすめ!有名選手にも選ばれている理由とは|通信高校生ブログ

社会人になってからでも再スタートできる

通信制高校であれば、社会人になってからでも学び直すことができます。
 
文部科学省が公表している『学校基本調査(令和4年度)』によると、通信制高校に在籍している生徒の年齢別の人数と割合は、15歳~19歳が214,764人(90.1%)、20歳~24歳が13,101人(5.5%)、25歳以上が10,402人(4.4%)となっています。全体として若年化している傾向はあるものの、通信制高校への進学は何歳からでもチャレンジが可能です。
通信制高校に在籍している生徒の年齢別の人数と割合
参考:文部科学省『学校基本調査(令和4年度)』

また、通信制高校ならではのスクーリングの少なさやオンラインでの学習、レポートを提出といった勉強方法を利用して、仕事と学習を両立させている人もいます。リスキリングへの国の支援がある今、高校で学び直したい人にとって、通信制高校は選択しやすい進学先となるでしょう。
 
▼通信制高校について注意したい点はこちら
通信制高校の卒業までにかかる年数は?どんな人が通う?転入学・編入学時の例も紹介|通信高校生ブログ