通信制高校であっても、登校がまったくないわけではありません。学校やコースによってさまざまですが、最低でも年に数回は登校(スクーリング)する必要があります。今回は、スクーリングの回数の違い、スクーリングに行くメリットなどについて詳しくご紹介します。

通信制高校のスクーリングとは

通信制高校には「スクーリング」(schooling)という制度があります。スクーリングとは、学校に登校して先生から対面で指導を受けることを指す言葉で、文部科学省のガイドラインでは「面接指導」という名称で呼ばれています。
週に5日の通学を原則としたカリキュラムが設定されている全日制高校とは違って、通信制高校では、学校やコースに応じてスクーリングの回数は大きく異なります。なお、スクーリングの単位修得は卒業要件の一部となっており、あらかじめ決められた回数を満たさない場合は、卒業資格の取得ができません。

スクーリングについて、詳しくはこちらのページもご覧ください。
通信制高校のスクーリングでは何をする?日数や時間割例を紹介!

通信制高校のスクーリングの種類とは

スクーリングの制度は、学校やコースによってさまざまです。月ごとに分けて必要な回数のスクーリングをおこなう学校もあれば、数日まとめてスクーリングをおこなう学校もあります。回数も学校それぞれで、年に数回というコースがある一方で、なかには毎日スクーリングがある全日型コースもあります。どのようなコースが自分に合っているか、学校のサイトや資料請求などで確認し、しっかりと考えて選ぶようにしましょう。

明聖高校のコース別スクーリング日数

コース別のスクーリング日数について、明聖高校を例にお伝えします。

  スクーリング日数
通信コース 月2日、年間20日程度
WEBコース 年間4日程度
全日コース 週5日

通信コース:教科書や副教材を用いて、定期的に課題・レポートを提出します。スクーリングは月2日、年間約20日です。
 
▼明聖高校の通信コースについて詳しく知りたい方はこちら
通信コース|千葉本校|明聖高等学校(千葉・中野の総合通信制高校)

WEBコース:動画視聴と、理解度を確認するサイバーチェックで学習を進めます。スクーリングは年間4日程度です。
 
▼明聖高校のWEBコースについて詳しく知りたい方はこちら
WEBコース|明聖高等学校(千葉・中野の総合通信制高校)

全日コース:
学校行事や高校生活を満喫したい場合は、毎日スクーリングがあるコースも選択できます。全日コース、全日総合コース、全日ITコース、全日デザインコースでは、一般的な全日制高校と同様、週5日、1限~5限まで学校で学びます。
 
▼明聖高校の全日コースについて詳しく知りたい方はこちら
全日コース|千葉本校|明聖高等学校(千葉・中野の総合通信制高校)

スクーリングを欠席した場合

スクーリングを予定していた日に、体調不良や心の不調などで、どうしても学校に行けず欠席してしまうケースもあるでしょう。正当な理由があれば、補講や振り返り学習などで補うこともできます。ここで注意すべきなのは、スクーリングは卒業要件に定められているため、振替などの対応が必要だということです。スクーリング日数が不足していると単位認定に響くため、学校側と相談して対応を決めるようにしましょう。
 
なお、サポート体制は学校によって異なりますので、定期的なスクーリングが難しそうだと感じる人は、学校やコースを選ぶ際にあらかじめ調べておくことをおすすめします。

通信制高校のスクーリングのメリット

通信制高校には毎日学校に通う必要がないコースがあり、自分のタイミングで勉強を進められるというメリットがあります。ただし、一度も学校に行かなくてよいということはなく、少なくても年に数回はスクーリングをおこなわなければならないと文部科学省のガイドラインで定められています。
では、スクーリングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。ここではスクーリングの持つ2つの利点をお伝えします。

わからない部分を先生に直接聞ける

教材を使った自主学習では、理解しきれない部分が出てくるのは当然のことです。課題提出のタイミングで添削も受けられますが、解説を読んでもわからなかったり、細かな疑問が残ってしまったりすることもあるでしょう。
理解が難しいと感じたポイントについては、先生から直接説明を受けたほうが効率よく勉強を進められます。また、自分の理解度に応じた指導を受けることで、モチベーションアップにもつながり、その後の自宅学習にもよい影響が期待できます。

友人に会える

スクーリングは同じ学校で頑張っている友人に会える貴重な機会です。通信制高校には、必修授業だけではなく多くの選択授業があります。何度もスクーリングに足を運ぶことで、それぞれの授業で顔を合わせる友人も増え、自然と交流の輪が広がっていきます。同じ分野に興味を持つ友人とは、共通の話題も多くなるものです。
さらに、学校行事や部活動に参加して友達との交流を深められれば、高校生活はさらに充実したものになるでしょう。

通信制高校のスクーリングの回数は?

通信制高校のスクーリングの回数は、学校やコースによってさまざまです。ここでは明聖高校のWEBコース、通信コースを例にスクーリングの回数をご紹介します。

WEBコース

明聖高校のWEBコースでは、年間の登校スクーリングは4日~6日程度となっています。対面で学習の重要なポイントを解説してもらえるのはもちろん、先生に直接質問して疑問点を解消する場としての活用も可能です。スクーリングは千葉本校だけでなく、東京や大阪でも受けられるため、通いやすい場所を自由に選べます。
 
WEBコースについて、詳しくは以下のページもご覧ください。
スクーリング | 明聖高等学校WEBコース

またWEBコースは、仕事や留学などと並行して高卒資格取得をしたいと考える人にもおすすめです。定期的な通学が難しい状況でも、年に4日~6日程度のスクーリングなら、仕事の合間や、留学先から帰国したタイミングなどに対応しやすく、無理のないスケジュールで高卒資格を取得できます。
 
仕事や留学と並行して高卒資格を取得したいと考えている方は、以下のページもご覧ください。
通信制高校なら留学しながら高校卒業を目指せるメリットが!原級留置(留年)についてもお答えします | 通信高校生ブログ

通信コース

明聖高校千葉本校の通信コースは、月に2回、年間約20日のスクーリングがあります。自宅では、定期的なレポート提出と添削をメインに学習を進めます。
自分なりの生活スタイルに応じてコースを選択することで、ますます充実した高校生活を送ることができるでしょう。
 
通信コースについて、詳しくは以下のページもご覧ください。
通信コース|千葉本校|明聖高等学校(千葉・中野の総合通信制高校)

スクーリングが少なくても進学・就職には響かない

スクーリングが少ない通信制高校は、受験や就職の際に不利になるのではないかと不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
しかし、大学入試では、高校在学中の学習成績や検定試験の成績、課外活動の状況などを見るため、通学している高校による差はありません。スクーリングが少なくても、高卒資格をきちんと取得することができるので、一般的な全日制高校を卒業するのと同じ条件で受験や就職に臨むことができます。
 
通信制高校からの大学進学について、詳しくは以下のページもご覧ください。
通信制高校から大学進学は目指せる?進学率やカリキュラムをチェックしよう | 通信高校生ブログ

どうしてもスクーリングを避けたい場合は?

通信制高校に通う生徒のなかには、不登校の経験があったり、心身の不調などの理由から学校に行くこと自体に抵抗があったりする方もいます。しかし、高卒資格を取得するためにはスクーリングが必須であるため、通学日数をゼロにすることはできません。
 
スクーリングにストレスを感じる場合は、スクーリングが比較的少ない学校を選択することをおすすめします。明聖高校のWEBコースのように、年間のスクーリング日数が比較的少ないコースを選べば、通学の負担は最小限に抑えられるでしょう。