通信制高校を検討している人の中には「せっかく入学できても、結局卒業できなかったらどうしよう」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
文部科学省が実施した調査によると、通信制高校には毎年約5万人が入学している一方で、毎年約1万2,000人が通信制高校を退学しています(平成30年度「学校基本調査」)。
とはいえ、この結果が通信制高校の卒業が難しいことを意味しているわけではありません。通信制高校の卒業要件や、きちんと卒業するための学校選びについて、この記事で解説していきます。
何年通えばいいの?単位数は?通信制高校の卒業に必要な3つの要件
通信制高校を卒業するには、以下の3つの要件をクリアする必要があります。
在籍期間が3年以上であること
学校教育法で定められている要件です。通信制高校に編入・転入した場合は、それまでに通っていた高校の在籍期間もカウントされます。
通信制高校は単位制の高校であるため、必要な単位を修得することで卒業可能です。ただし、たとえ最初の1年間で必要な単位をすべて修得できたとしても、在籍期間が足りなければ卒業できません。
全日制高校の修業年限も3年と定められているので、共通の条件と考えればよいでしょう。全日制高校と違うのは、通信制高校の在籍期間が3年「以上」とされていることです。そのため、3年を超える分にはまったく問題ありません。仕事をしていたり、病気がちだったりしてあまり多くの学習時間が取れない人でも、ゆっくり自分のペースで学習できます。
74単位以上を修得していること
学校教育法施行規則や高等学校学習指導要領で定められています。この単位数も全日制と共通の要件です。
通信制高校の場合は「レポート(添削指導)」「スクーリング(面接指導)」「単位認定試験(試験)」をこなすことで単位を修得していきます(高等学校通信教育規程)。
特別活動に30時間以上出席していること
特別活動は一般的な教科・科目の学習以外の集団活動のことです。具体的には「ホームルーム活動」「生徒会活動」「学校行事」が特別活動に当たり(「高等学校学習指導要領」)、例えば入学式や修学旅行、ボランティア活動などが当たります。
通信制高校のスクーリング回数が年数回と少ない場合はあっても、0日になることがないのはこの要件を満たすためともいえるでしょう。通信制高校における特別活動の内容やスクーリング日数は学校やコースで異なるため、無理なく出席できるかを事前に調べて学校を選ぶことが大切です。
サポート体制の整った通信制高校を選んできちんと卒業を目指そう
3つの要件があると聞くと、特に卒業が難しいように感じるかもしれませんが、卒業に「在籍3年を要する」「卒業までに74単位以上を修得する」「特別活動を30時間以上出席する」という3つの要件は、どの高校でも変わりません。自分で学習に取り組まなければならないという難しさはありますが、サポート体制の整った通信制高校の中には、高い卒業率を誇る学校も見られます。
例えば、明聖高校では、2018年度には318名もの生徒が卒業しました(全コース合計)。卒業後の進路も、私立の有名大学への進学や、医療・美容・IT・アートなどさまざまな分野の専門学校への進学、公務員・福祉・教育といった幅広い業界への就職など、多種多様です。
以下では、明聖高校が生徒をどう卒業までサポートしているかについてご紹介しましょう
明聖高校通信コースでのサポート体制
年約20回のスクーリングと、自主学習とで単位を修得していくコースです。主なサポートとして以下が挙げられます。
- ・日々のレポートは問題形式で取り組みやすい
- ・月2回程度のスクーリングがあるので直接教えてもらいやすい
- ・レポートや進路などの相談に個別に対応(電話でもメールでもFAXでもOK)
- ・スクーリングに出席できなかった場合にはDVD教材など振替対応あり
独りでも学習を進めていきやすいレポートや、学習について先生に気軽に相談できる体制に安心できるでしょう。
明聖高校WEBコースでのサポート体制
オンライン上のバーチャルスクールでの学習を中心とし、年4回程度のスクーリングで卒業を目指すコースです。スクーリング回数が減る分、通信コースとは別のサポート体制も用意されています。
- ・パソコンでもスマートフォンでも、オリジナルの動画授業を何度でも視聴できる
- ・授業ごとに理解度をはかるための「サイバーチェック」が設けられている
- ・理解を深めるための学習支援プリントがダウンロードし放題
- ・質問しやすいようにオンライン上に質問BOXがある
- ・先生が一人一人の学習状況を細かくチェックしてくれていて、積極的に指導してくれる
登校する機会が少なくても、先生の指導を受けながらしっかり理解を定着させられる仕組みになっています。
心理面でのサポートも
さらに、明聖高校の先生は、カウンセリングやメンタルヘルスの専門研修を受け、資格を有しています。単に学力や学習習慣だけのサポートではなく、一人一人の心に寄り添ってのサポートが受けられることが特徴で、高い卒業率にもつながっています。
まとめ
通信制高校への入学はゴールではなく、卒業して夢をかなえるためのスタートだといえます。明聖高校のようにサポート体制の整った通信制高校なら、卒業へのハードルをぐっと下げることができるでしょう。学習サポート体制・心理的サポート体制の概要や、卒業率・卒業生の進路などの実績をチェックして、安心してしっかり卒業を目指せる通信制高校を選んでください。
※参考URL
学校基本調査(平成30年度)[別窓]
学校教育法[別窓]
学校教育法施行規則[別窓]
高等学校学習指導要領[別窓]
高等学校通信教育規程[別窓]
明聖高等学校は、千葉・中野にキャンパスを構える通信制高校です。全日コース・全日ITコース・通信コース・WEBコースに分かれており、一人ひとりに合わせた高校生活を過ごすことができます。