不登校のお子さんと過ごしていると、「子どもが不登校になったのは自分のせいなのではないか」と考えてしまうことはありませんか。
子どもに対して申し訳ない気持ちになったり、どうしたらよかったのだろうと後悔したりと、自分を責めてしまう日もあるのではないでしょうか。
 
子どもの不登校には、さまざまな要因が絡み合っているケースが多く、一概に「親のせい」とはいえません。
 
今回は、子どもが不登校になる原因や段階に応じた対応などを紹介します。
客観的に不登校について整理できると、「自分のせいではない」と思えるかもしれません。
また、どうしても不安な気持ちが拭いきれない方に向けて対処法を解説するので、あわせて参考にしてみてください。

子どもが不登校になるのは親のせいではない

子どもの不登校は、本人・家庭・学校などさまざまな環境における要因が複雑に絡み合っている場合が多くあります。
不登校は、子どもを取り巻く環境によって、誰にでも起こりうるものなのです。
そのため、原因が「どこにあるのか」または「だれにあるのか」を特定することは難しいといえます。
 
保護者の方が「子どもの不登校は親のせいかも」と自分を責め続ける姿勢は、子どもにも伝わってしまい、子ども自身の罪悪感を深めることにつながるおそれがあります。
そのため、まずは保護者自身が落ち着いて、客観的に子どもの不登校について考えつつ、自分をいたわることが大切です。
 
参考:学校に行きづらい子どもの保護者のためのガイドブック|練馬区教育委員会
参考:保護者向け不登校支援ガイドブック|古河市教育委員会
参考:不登校の理解と対応ガイドブック =保護者編= 第2版|奈良大学次世代教員養成センター 学校・地域教育支援領域

親のせいかどうかは判断しにくい!子どもの不登校の原因

不登校のきっかけや原因は、子どもの話を聞いてもわからない場合も多くありますが、一般的には以下のような原因がよく挙げられます。

  • ●学校生活への無気力
  • ●生活習慣の乱れ
  • ●怖さや不安などの心の症状
  • ●いじめや友人間のトラブル
  • ●勉強のトラブル
  • ●教職員とのトラブル
  • ●学校への不適応
  • ●発達障害や感覚過敏
  • ●あそびや非行
  • ●家庭環境の影響

どれかひとつが強いきっかけとなるパターンもありますが、複数の要因が絡み合って不登校になる場合もあります。
はっきりと家庭環境の影響だといえる状況以外は、親のせいで子どもが不登校になったとは言い切れません。
 
以下の記事では、不登校になる代表的な原因や対応方法を解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:不登校の原因|学校生活や生活習慣から考える10の原因と保護者の対応方法|通信高校生ブログ|明聖高等学校

親のせい?と悩む前に確認したい!不登校の段階に応じた対応

不登校の子どもは、心身のエネルギーが枯渇している状態にあります。
休むことで段階的に回復していきますが、その過程では段階に応じた対応が必要です。
 
ときには、不登校の原因を探って解消を目指す前に保護者による適切なサポートが必要になることもあります。
 
そのためまずは、お子さんが現在不登校のどの段階にいるのかを見極めることが重要です。
そして、お子さんの心身の状態を正しく理解したうえで、適切に関わることが求められます。
 
以下の記事では、不登校から回復に向けての段階について詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
 
関連記事:不登校からの回復にはどんな段階がある?子どものためにできることを紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校.
 
参考:学校に行きづらい子どもの保護者のためのガイドブック|練馬区教育委員会
参考:保護者向け不登校支援ガイドブック|古河市教育委員会
参考:不登校の理解と対応ガイドブック =保護者編= 第2版|奈良大学次世代教員養成センター 学校・地域教育支援領域

前兆期・初期:不安を受け入れて心を安定させる

不登校の前兆期・初期は、子どもが「学校に行きたくない」というサインを出し始める段階です。
例えば、以下のような症状が挙げられます。

  • ●朝起きられない
  • ●頭痛・腹痛を訴える
  • ●夜眠れない

学校で蓄積されたストレスが心身に影響を与え始めています。
この段階で無理に登校させようとすると、状況が悪化することがあるため注意が必要です。
 
保護者の方は、お子さんの訴えに対して「つらいね」「大変だったね」というように、気持ちをそのまま受け止め、安心できる声かけを心がけましょう。
また、無理に登校させず、思い切って休ませることも大切です。
 
様子がおかしいと感じたら、家庭だけで抱え込まず、早めに学校や専門家に相談することも検討してみてください。

中期:心のエネルギーを蓄えさせる

不登校の中期は、学校に行けない状態が続き、昼夜逆転や引きこもりが見られることが多い段階です。
お子さんの心のエネルギーが底をついている状態のため、無理に何かをさせようとするのは逆効果になります。
 
そのため、勉強や家事、習い事などができなくてもいったん目をつぶり、休養を優先することが大切です。
お子さんによっては、家でゲームやスマートフォンばかり触っていて一見すると元気に見えるので、「仮病かも?」「ゲームをしたいだけかも?」と思ってしまうこともあるでしょう。
 
しかし、この段階で保護者の方は、その気持ちをグッとこらえてお子さんの気持ちに寄り添う必要があります。
お子さんが学校の話をしてくれるのであれば、途中で話を遮らずじっくり聴き、今できていることやわずかな変化に気付いて言葉にして伝えることが大切です。
そうしたコミュニケーションを繰り返すなかで、不登校の原因が見えてくることもあります。
 
忙しい毎日のなかではありますが、お子さんの興味や関心に目を向け、無理のない範囲で一緒に活動する時間をもってみましょう。

後期・回復期:自立を支える

不登校の後期・回復期になると、お子さんの気持ちが外に向き始め、家族と話せるようになったり進路の話ができるようになったりします。
 
まずは進路や学習について具体的な情報を伝えながら、お子さんと今後について話し合います。
このとき、通っていた学校に復帰することだけがゴールではないことに留意しましょう。
また、先を急がず、お子さん自身が決めた目標を後押しする姿勢をもつことも大切です。
 
後期・回復期を迎えるタイミングは、お子さんによって異なります。
いつまで休めば我が子が歩み出せるのかと途方に暮れてしまうときもあるはずです。
 
そんなとき「親が不甲斐ないせいだ」と考えてしまいがちですが、決してそうではないことを心に留めておいてください。

子どもの不登校が「親のせいかも」と不安な方の対処法

不登校対応は長期にわたることが多く、保護者自身が疲れを感じたり不安になったりしやすいです。
疲れを感じるのは、お子さんのことを真剣に考えている証なので、ご自身を責める必要はありません。
 
このとき、不安や悩みの種類に合わせた手立てを知っておくことで、自分の気持ちをコントロールしやすくなります。
 
参考:学校に行きづらい子どもの保護者のためのガイドブック|練馬区教育委員会
参考:保護者向け不登校支援ガイドブック|古河市教育委員会
参考:不登校の理解と対応ガイドブック =保護者編= 第2版|奈良大学次世代教員養成センター 学校・地域教育支援領域

専門家や相談窓口に話を聞いてもらう

不安な気持ちや困りごと、子どもへの接し方など、一人で抱え込まず専門家に相談することで気持ちが整理されやすくなります。
保護者だけでも相談できる窓口が多くあるため、まずは話しやすいところに問い合わせてみることが大切です。
 
相談先の例は以下のとおりです。

  • ●担任の先生
  • ●スクールカウンセラー
  • ●スクールソーシャルワーカー
  • ●教育相談室
  • ●子ども家庭支援センター
  • ●ひきこもり地域支援センター
  • ●児童相談所
  • ●保健センター

また、以下の記事でも相談先を紹介しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:不登校の悩み、どこに相談すればいい?主な専門機関と相談窓口一覧|通信高校生ブログ|明聖高等学校

同じ悩みを持つ保護者とつながる

子どもへの接し方がわからないとき、同じ悩みをもつ保護者同士でつながりをもてると、他の家庭の関わり方を参考にできます。
「不登校のことで悩んでいるのは自分だけではない」と気付けると、気持ちが楽になるでしょう。
 
以下は、交流の場の例です。

  • ●保護者交流会(フリースクールや教育支援センターが開催)
  • ●不登校の子を持つ保護者向けのサポートグループ

教育支援センターに問い合わせると、各取り組みを紹介してもらえるはずです。

学習支援機関を活用する

お子さんの勉強の遅れが気になる場合は、学習支援機関を活用することで焦りが和らぐでしょう。
お子さんの状態に合わせて安心して学べる環境を選ぶことで、勉強への意欲も少しずつ戻りやすくなります。
 
学習支援機関には、例えば以下があります。

  • ●校内別室:学校内で支援員が見守りながら自分のペースで学習できる
  • ●教育支援センター:個別対応で学習支援や相談支援を受けられる
  • ●フリースクール:子どものペースに合わせた学習活動ができる
  • ●塾・家庭教師:自宅や少人数の環境で学習の遅れを取り戻せる

ただし、お子さんが不登校の前兆期・初期の場合は、無理をさせないほうが賢明です。
エネルギーが回復してきたタイミングでお子さんと相談のうえ、負担のない方法を選びましょう。

自分をいたわる時間をつくる

不登校のお子さんの様子を毎日見ていると、見通しが持てない将来が不安になり、気が滅入ってしまうのは自然なことです。
「疲れた、つらいなんて親として失格では?」と自分を責めてしまうかもしれませんが、素直な気持ちを認めてあげて、自分をいたわってあげましょう。
 
周りの協力を得て一人になる時間をつくったり趣味を始めたりと、自分のために時間を使うことも大切です。
四六時中お子さんにかかりっきりである必要はありません。
 
保護者の方自身が、自分をいたわる時間を意識的につくることが、長期的にお子さんを支える力につながります。

子どもを預けてリフレッシュする

お子さんのことばかり考えてしまうときは、意識的に子どもから離れる時間をつくることも大切です。
保護者の方がリフレッシュするためには、お子さんが安心して過ごせる居場所を見つける必要があります。
 
代表的な子どもの居場所は以下のとおりです。

  • ●教育支援センター
  • ●フリースクール
  • ●校内別室
  • ●児童館
  • ●習い事

お子さんから目を離せる時間をつくれたら、保護者の方自身がゆっくりと休みましょう。

進路の選択肢を知る

不登校が長引くと、現在通っている学校の卒業後の進路が心配になるはずです。
あらかじめ進路の選択肢を複数知っておくと見通しがもちやすくなり、不安が和らぐでしょう。
 
最近では、以下のように不登校でも選べる進路が増えています。

  • ●フリースクール
  • ●定時制高校
  • ●通信制高校
  • ●サポート校

特に通信制高校は学校自体が増えており、生徒数も年々増加傾向にあります。
昔は事情のある子が行く高校というイメージでしたが、今は魅力ある学校が増えたことで、スタンダードな進路として選ばれつつあるのです。
 
以下の記事では、それぞれの進路について詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:定時制高校とは?授業の時間帯や卒業までの年数、学費や就職率を解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
関連記事:通信制高校とは?全日制・定時制の違いなどわかりやすく解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
関連記事:通信制高校とサポート校との違いとは?それぞれのメリット・デメリットを紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校

明聖高校では夜間保護者相談室の機会を設けています

明聖高校では、カウンセリングの資格を所持している教員が揃っているほか、校内に公認臨床心理士が常駐しているなど、生徒一人ひとりをサポートする環境を整えています。
 
また、保護者の方の悩みにもしっかり耳を傾ける「夜間保護者相談室」も実施しており、家族のみなさんとのコミュニケーションも大切にしています。
 
不登校経験のある生徒も多数通っているため、職員だけではなく生徒たちもお互いに理解し合える環境です。
 
不登校のお子さんの将来が心配で、通信制高校を考えているのであれば、一度明聖高校に足を運んでみてください。
通信制高校に対する不安や現状の悩みなども含めて、お子さんについてお聞かせください。
 
学校説明会・相談会|明聖高等学校