通信制高校への進学を考えている人のなかには、入試に不安がある人もいるのではないでしょうか。
 
「不登校であまり勉強ができなかったから受かるか心配」という人もいるでしょう。
 
通信制高校の入試は、全日制高校とは違って学力検査がない場合が多く、他の審査の難易度もそれほど高くありません。
 
本記事では、通信制高校の入試の条件や内容、流れなどを解説します。通信制高校を目指している人は、参考にしてみてください。

通信制高校の入試の条件

通信制高校の入試を受けるためには、受験資格(応募資格)を満たす必要があります。
 
以下は、通信制高校である明聖高校(千葉本校)の受験資格の例です。
 

 
引用:新・編入学ー千葉本校|募集要項|明聖高等学校
 
新入生と転入生・編入生で、応募資格が違います。
 
簡単にいうと、新入生は中学3年生で高校受験を控えている人や、中卒で働いている人が対象です。
 
転入生は現在ほかの高校に通っていて通信制高校に移りたい人、編入生は一度高校を中退してから再度入学し直す人を指します。
 
明聖高校の場合、前期は推薦入試という形をとっているので、新入生は出身中学校の推薦が必要です。
 
後期は一般入試となるため、資格さえ満たしていればだれでも受けられます。
 
新入学・転入学・編入学といった出願区分で入試を受けられる条件が変わる通信制高校が多いので、気を付けましょう。
 
以下の記事では、通信制高校への転入学・編入学の違いを解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:通信制高校の編入学・転入学の違い|時期と単位の引き継ぎができるかも解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校

通信制高校の入試の内容

通信制高校の入試内容は学校によって異なります。
 
ここでは、明聖高校(千葉本校)の新入学・編入学の例をもとに解説します。
 
参考:新・編入学ー千葉本校|募集要項|明聖高等学校

書類提出

種類や数は学校によってさまざまですが、通信制高校の入試には「書類の提出」が含まれます。
 
例えば、明聖高校の入試では以下の書類を提出してもらっています。

  • ●入学願書
  • ●調査書
  • ●作文
  • ●推薦書(推薦入試のみ)
  • ●転学照会書(転入生のみ)
  • ●在学証明書(転入生のみ)

新入学・編入学で一般入試を受ける場合は、「入学願書」「調査書」「作文」の3つのみです。
 
多くの場合、各通信制高校の公式ホームページに提出書類の案内があるので、一度見てみてください。
 
通信制高校の書類提出を「書類審査」と呼ぶ場合もありますが、通常は書類の内容で合否が決まるわけではありません。
 
あくまで、受験者の基本的な情報を知るためのツールとして活用されるのが一般的です。
 
ただし、作文や小論文の内容は重視される可能性もあるので、注意しましょう。

作文

明聖高校の入試で提出してもらっている作文は、課題のひとつとしてとらえることができます。
 
作文といっても内容はシンプルで、例えば以下のようなものです。
 

 
引用:各種出願書類ダウンロード|明聖高等学校 (※)
 
400字詰めの横書きの作文用紙に、以下の条件にしたがって作文を書いてもらいます。

  • ●テーマ:入学後の抱負
  • ●条件:横書き300字以上、鉛筆で記入

明聖高校に入学したあと頑張りたいことや、どのような学校生活を送りたいかなどを書いてもらえればよいです。
 
あとで詳しく説明しますが、作文では受験校に自分の想いを伝えることが大切です。
 
読む相手のことを考えて、丁寧に取り組みましょう。
 
※ テーマや条件はその年によって変わることがあるので、必ず受験年度の要項を確認してください。

面接

明聖高校の入試では、受験者の人となりをよく知るために面接を実施しています。
 
面接では、受験者の態度や入学に対する意欲を見ます。
 
なお、WEBコースの場合は、Web面接を選択することが可能です。
 
Web面接というと、カメラを通じてリアルタイムに面接官と話す方式もありますが、明聖高校はちがいます。
 
志望理由と長所・短所を含む自己PR、卒業後に希望する進路の3つについて回答した動画を撮影し提出してもらう方式です。
 
明聖高校に来なくても受験できるので、遠方に住んでいる人でも受けやすいでしょう。

通信制高校の入試には学力テストがないって本当?

通信制高校の入試では、学力テスト(学科試験・筆記試験)をおこなわない場合が多いです。
 
明聖高校の入試でも学力テストは実施していません。
 
ただし、学校によっては学力テストをおこなう場合もあるので、事前の確認が必要です。
 
芸術系や技術系などの特色あるコースを受験する場合は、実技テストが課される学校もあるので、早めに調べて準備しておきましょう。
 
参考:よくあるご質問|明聖高等学校

通信制高校の入試の日程

通信制高校の入試日程は、出願区分によって異なるのが一般的です。
 
例えば、明聖高校(千葉本校)の入試日程は以下のとおりです。
 

 
引用:新・編入学ー千葉本校|募集要項|明聖高等学校
 
前期は対象が新入生のみとなっており、日程も限られています。
 
後期は対象に編入生が加わり、選考日も4日程に増えます。
 
コースを併願したいかどうかでも受けるべき日程が変わるので、出願前に確認しましょう。
 
なお、転入生の選考日程は以下のように異なります。
 

 
引用:転入学ー千葉本校|明聖高等学校
 
1~3月以外であれば転入生を随時受け入れているので、いつでもご相談ください。
 
事前に学校説明会・相談会に参加しておくと、学校のことをよく理解したうえで受験することが可能です。

通信制高校の入試までの流れ

通信制高校の入試の流れは学校によって違うため、公式ホームページや学校説明会で確認することが大切です。
 
今回は、明聖高校の入試の流れを例として紹介します。
 
参考:新・編入学ー千葉本校|募集要項|明聖高等学校

募集要項で出願時期を確認する

まずは、募集要項をよく読み、出願時期を確認しましょう。
 
出願区分によって出願できる時期が異なるため、重点的にチェックしてみてください。
 
例えば、明聖高校の新入生を対象とした令和9年度の前期選抜試験(推薦入試)では、以下のように出願期間を設定しています。
 

▼選考日:1月18日(月)の前期選抜試験(推薦入試)における出願期間
  • ●出願サイトへの入力・受験料の支払い期間:1月1日(金)~1月7日(木)
  • ●出願書類の提出期間:1月1日(金)~1月10日(日)(期限内必着)

2つの手続きを期限内に終えることで、出願が完了します。
 
期限を過ぎると受け付けられないので、早めに日程を確認しましょう。

専用サイトから必要な手続きをおこなう

明聖高校では書類を提出してもらう前に、専用の出願サイトから基本情報の登録が必要です。
 
明聖高校の公式ホームページ上から、受験や入試をサポートする「miraicompass(ミライコンパス)」というサービスにアクセスしてもらいます。
 
メールアドレスを登録したあとに、出願情報を入力してもらう流れです。
 
このとき、顔写真の登録が必要になるので事前に準備しておくとスムーズです。
 
顔写真の規格は募集要項に記載しているので、必ず確認してください。
 
専用サイトへの入力は受験者本人でも構いませんが、保護者の方と一緒に確認しながら進めると入力漏れや間違いを防げるでしょう。

受験料を支払う

出願サイトの登録が終わったら、受験料を支払います。
 
クレジットカード払いや金融機関での支払いなどさまざまな支払い方法があるので、保護者と相談のうえ決定してください。
 
金額を間違えないようによく確認することが大切です。
 
受験料を支払ったあとは申込内容を変更できないので、支払う前に試験区分や試験日、希望コースなどに誤りや変更がないかを再度確認しておきましょう。

必要書類を準備・提出する

受験料を支払ったら、各種書類を準備してください。
 
以下の書類は、受験料の支払完了メールが届いたあとに出願サイトから印刷できます。

  • ●受験票
  • ●入学願書
  • ●宛名票

それぞれA4サイズで印刷しましょう。
 
次に、出願区分ごとに必要な提出書類を用意します。
 
例えば、前期選抜試験(推薦入試)を受ける新入生は、以下の書類が必要です。

  • ●入学願書
  • ●作文
  • ●調査書
  • ●推薦書

このうち「調査書」と「推薦書」は、在籍している中学校に書いてもらわなければならないので、早めに準備しておくことが大切です。
 
なお、上記はあくまで「前期選抜試験(推薦入試)を受ける新入生」を対象とする提出書類です。
 
日程や入学区分などによって必要書類が変わるので、必ずその年の募集要項を確認してください。
 
書類が準備できたら、期限内に明聖高校に届くよう余裕を持って「簡易書留」で郵送しましょう。

面接を受ける

無事出願が完了したら、あとは面接を受けるだけです。
 
面接日に学校に行くか、期限までにWEB面接を済ませましょう。
 
服装に決まりはありませんが、中3生や高校生は制服着用が望ましいです。制服の着用が難しい、またはない場合は面接にふさわしい服装にしましょう。
 
面接時は態度ややる気を見ています。合否に影響するため、十分に気を付けましょう。
 
面接が終わったあとは合否発表を待ってください。

通信制高校の入試は落ちるの?やっておきたい準備・対策

通信制高校の入試は学力テストがないため、どうやったら受かるのか、または落ちるのか基準がわからず不安な人も多いはずです。
 
どのような対策をすればよいかもわかりにくいですよね。
 
そこで、ここからは明聖高校の入試を例に対策を紹介します。

学校説明会に行こう

まずは、学校説明会に行くことが大切です。
 
入試には直接関係ありませんが、入試情報を集めたり、学校の雰囲気を知ったりできるため、なるべく行ったほうがよいです。
 
特に授業や部活動の体験で感じたことは、作文を書くときに活かせます。
 
また、面接で「入学後の抱負」を聞かれる可能性もあります。
 
実際に学校を見ておけば、あらかじめ答えを用意しやすくなるでしょう。
 
明聖高校の学校説明会・相談会に参加する場合は、以下のページをご確認ください。
 
学校説明会・相談会|明聖高等学校
 
また、以下の記事では、通信制高校の学校説明会でチェックすべきポイントを解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
 
関連記事:通信制高校の学校説明会とは?目的やチェックポイントを解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校

作文はしっかり書こう

明聖高校の入試では、作文の提出があります。
 
作文がしっかり書かれていると、よい印象をもたれやすいです。
 
テーマが「入学後の抱負」であるなら、明聖高校で何を頑張りたいのかを正直かつ丁寧に書いて、面接官に想いを伝えましょう。
 
手書きなので、相手にとって読みやすいことも大切です。
 
「きれいな字」を目指すのではなく、気持ちをこめて丁寧に書くことを意識してみてください。
 
以下の記事では、入試の作文対策に触れているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:通信制高校の志望理由・動機の書き方は?入試の作文・面接対策をしよう|通信高校生ブログ|明聖高等学校

面接の準備をしよう

面接の準備は大きく分けて2つあります。

  1. 1. 質問に対する回答の準備
  2. 2. 身だしなみの準備

回答については、最低限以下の3つに答えられるようにしておくと、自信をもって面接に臨めるはずです。

  • ●志望理由(なぜその通信制高校に進学したいのか)
  • ●長所や短所を含む自己PR
  • ●卒業後に希望する進路(進学・就職など)

もし卒業後の進路が考えられていない場合は、素直に考えられていない旨を伝えても問題ありません。
 
その場合は「入学後に考えたい」など、今後どうするかがわかるように答えられると印象がよくなります。
 
身だしなみの準備では、一般的な面接の身だしなみを押さえることが大切です。
 
特に、制服を用意できない人は、面接にふさわしい服装を調べてみてください。
 
以下の記事でも、通信制高校の面接対策を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
 
関連記事:通信制高校入試の面接対策!よくある質問と注意すべきマナーを解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校

通信制高校の入試でよくある質問

最後に、通信制高校の入試でよくある質問にお答えします。

併願はできる?

第一志望は全日制高校だという人も、併願校(滑り止め)として通信制高校を受験できます。
 
私立の通信制高校を併願する場合は、第一志望の全日制高校が公立でも私立でも基本的に問題ありません。
 
ただし、推薦で私立通信制高校を受ける場合は、推薦(単願・専願)と推薦(併願)など、入試制度が異なるためしっかりと調べる必要があります。

入試のない通信制高校もある?

通信制高校の入試では学力テストがない場合が多いものの、入試がない(書類を出すだけで受かる)という学校は多くありません。
 
最低限、面接や作文などはあると考えておくとよいでしょう。

過去問はある?

学力テストがある通信制高校の場合は、過去問を確認できる可能性はあります。
 
インターネット上に掲載している学校もあるので、探してみてください。