「どうやって高校を選べばいいんだろう?」「将来やりたいことがないから、どの高校に行けばいいかわからない…」
高校進学を控えた中学生の皆さん、そして保護者の皆さんは、そんな不安を抱えていませんか?
高校選びは、人生の大きな分岐点です。将来の夢がなくても、自分に合った高校を選ぶことで、未来への道はきっと開けます。
この記事では、まず高校の種類を整理し、次に自分に合った高校を見つけるための選び方のポイントを解説します。後悔しないための注意点にも触れているので、ぜひ参考にしてください。
高校の選び方がわからない人へ!まずは高校の種類から知ろう
高校選びの第一歩は、どんな種類の高校があるのかを知ることです。
高校は、中学校よりもさらに専門的な学びを深められる場所であり、卒業すると「高校卒業資格」を取得できます。この資格は、大学や専門学校への進学、就職など、将来の選択肢を大きく広げてくれます。
ここでは、高校を選ぶうえで理解しておくべき種類についてお伝えします。
高校卒業資格について詳しく知りたい人は、以下の記事も読んでみてください。
関連記事:高卒資格と高卒認定、どちらを取得するほうがいい?取得方法や証明内容の違いを解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
運営主体で選ぶ|公立高校と私立高校
高校は、大きく公立高校と私立高校に分けられます。
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● 公立高校: 国や地方自治体が運営
● 私立高校: 国や地方自治体以外が運営
私立高校は独自の裁量で学費や教育方針を決められるため、個性的なコースや部活動に力を入れている学校が多いのが特徴です。例えば、高校のうちから専門的な資格を取得できるコースや、大学進学に特化したコースなどがあります。
また、学費は一般的に私立のほうが高い傾向にありますが、地域や家庭の状況によっては補助金制度を利用できる場合もあります。
学び方で選ぶ|全日制・定時制・通信制
高校には、授業の受け方や通学頻度が異なる「全日制」「定時制」「通信制」の3つの学び方があります。
特徴 | 全日制 | 定時制 | 通信制 |
取得できる資格 | 高校卒業資格 | ||
卒業に必要な単位 | 74単位以上 | ||
学び方 | 日中に対面授業を受ける | 夜間やその他の特別な時間・時期に対面授業を受ける | オンライン授業や自宅学習などで学習を進める |
登校頻度 | 週5日 | 週1~5日(学校による) | 週0~5日(学校による) |
修業年限(※) | 原則3年 | 3年以上 | 3年以上 |
※ 修業年限とは、学校を卒業するために必要として決められている教育期間のこと
自分の生活や事情に合わせて、無理なく続けられる学び方を選びましょう。
関連記事:
通信制高校とは?全日制・定時制の違いなどわかりやすく解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
通信制高校と全日制高校の違いは?通学・授業や卒業要件、費用について解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
定時制高校とは?授業の時間帯や卒業までの年数、学費や就職率を解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校
学ぶ内容で選ぶ|普通科・専門学科・総合学科
高校では、学ぶ内容によって「学科(コース)」が分かれていることが一般的です。代表的な学科は以下のとおりです。
学科例 | 特徴 |
普通科 | 国語・数学・理科・社会・英語など、基本的な科目を幅広く学びます |
専門学科 | 農業、工業、商業、看護、福祉など、特定の分野に特化した学びができます |
総合学科 | 普通科と専門学科の両方の科目があり、幅広い選択肢の中から興味のある分野を学ぶことができます |
将来の夢ややりたいことが決まっているなら、専門学科を選ぶことで、高校のうちから専門性を高めることができます。例えば、医療関係の仕事に興味があるなら、看護科のある高校を選ぶと、将来の就職にも有利です。
「まだ将来の夢がはっきりしない」という場合は、普通科や総合学科を選び、高校生活の中でじっくり進路を考えるのも良い方法です。専門的な学びは、高校を卒業した後に大学や専門学校で深めることもできます。
その他
上記以外にも、以下のような特色のある学校があります。
高校の種類 | 特徴 |
男女別学 | 男子校や女子校など、性別で入学者が決まっている |
中高一貫校 | 中学校課程から高校課程まで6年間を通して同じ学校で学ぶ |
高専(高等専門学校) | 技術者を育成することを目的とした5年間通う学校で一般的な科目も学べる |
気になる種類があれば、ぜひ調べてみてください。
まずは「高校にはどんな種類があるんだろう?」と知ることから、あなたにぴったりの学校探しを始めてみましょう。
後悔しないための高校の選び方のポイント
高校選びで失敗しないためには、先輩たちの選び方を参考にするのがおすすめです。
今回は、文部科学省が実施した「第16回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」を活用します。この調査では、積極的な理由で高校を選んだ人は進学後の満足度が高い(後悔しにくい)というデータが示されています。
このデータをもとに、後悔しないための高校の選び方のポイントを5つにまとめました。
【ポイント1】将来の夢と関連しているか
将来就きたい仕事が決まっているなら、その夢に関連する学科やコースがある高校を選ぶのがおすすめです。
「これを学べば夢に近づける!」という明確な目標があるため、高校生活を意欲的に送ることができます。ただし、「絶対にこの仕事!」と決まっている人向けです。
もし、まだ将来の夢が変わる可能性がある場合は、学科を絞りすぎると後で進路変更が難しくなることもあるので注意が必要です。
【ポイント2】学校の活動や授業に興味があるか
将来の夢がまだ見つかっていないなら、自分が「おもしろそう!」と思える授業や活動がある学校を探してみましょう。
例えば、「ゲームやアプリを作ってみたい」という興味があるなら、プログラミングに力を入れている学校を選ぶと、実践的なスキルを楽しく身につけられます。
純粋な好奇心や興味を基準に選ぶことで、日々の学校生活が充実し、学びへの意欲も自然と高まります。
【ポイント3】入部したい部活動があるか
部活動に力を入れている学校を選ぶのも、高校生活を充実させるための大切なポイントです。
中学にはなかった部活に挑戦したい、または続けてきたスポーツを強豪校でさらに高めたいなど、部活動を軸に選ぶことで、学校生活に楽しみを見つけやすくなります。
関連記事:高校の部活動って何がある?自分に合った部活に入って楽しい学生生活を送ろう!|通信高校生ブログ|明聖高等学校
【ポイント4】学校の雰囲気が自分に合っているかどうか
校舎の様子、通っている生徒、先生方の雰囲気など、学校全体の雰囲気が自分に合うかも非常に重要です。
どんなに魅力的な学科や部活動があっても、雰囲気が合わなければ通学が苦痛になる可能性があります。
気になる高校があれば、必ず説明会や体験入学に参加し、自分の目で見て、肌で感じることをおすすめします。
【ポイント5】卒業後の進学や就職に有利かどうか
将来の夢が決まっているかどうかにかかわらず、卒業後の進路選択がしやすいかも調べておきましょう。
進学や就職の実績を事前に確認しておくと、その高校の教育方針や、どんな進路をサポートしているかが分かります。行きたい大学があるなら、その大学への進学実績があるかを確認するのが一つの目安です。まだ具体的な進路が決まっていなくても、進学率や就職率を参考にすることで、安心して将来の準備ができます。
この理由だけだと後悔するかも?気をつけたい高校の選び方
文部科学省が実施した「第16回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」では、消極的な理由で高校を選んだ人は、進学後の満足度が低い(後悔しやすい)というデータが示されています。
ここでは、そのデータをもとに、それだけで高校を決めると後悔につながるかもしれない3つのポイントを紹介します。これらの理由は高校選びの要素として重要ですが、あくまで「それだけ」で判断しないことが大切です。
保護者や友達に言われたから
保護者や友達に「ここはどう?」と勧められただけで高校を選ぶと、いざ入学したときに「自分には合わない」と後悔するかもしれません。それぞれ高校について言われたときに、考えるべきことをお伝えします。
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● 保護者の勧め: あなたの将来を考えてくれる気持ちは大切ですが、最終的に通うのはあなた自身です。勧めてくれた高校を自分で調べて、納得した上で決めましょう。
● 友達と一緒: 友達と一緒の高校に行きたい気持ちはわかりますが、将来の夢や目標が違うと、途中でつらくなってしまう可能性があります。また、もし入学後にクラスが離れてしまったり、疎遠になったりすると、高校に通う目的を見失うことにもなりかねません。
家が近いから
家からの通いやすさは大切ですが、「家が近い」という理由だけで決めてしまうと、学びたい内容や学校の雰囲気が合わず、通学自体が苦痛になる可能性があります。
まずは「この範囲なら通える」という条件でいくつかの候補を絞り込み、その中から自分に合った学校を見つけることをおすすめします。
偏差値が合っているから
偏差値は、授業についていけるかを判断する重要な目安です。しかし、偏差値だけで決めてしまうと、「学びたいことがない」「学校の雰囲気が合わない」といった不満につながることがあります。
偏差値はあくまで一つの基準として、他のポイントと合わせて総合的に考えましょう。
迷っている人へ!高校を選ぶときの重要な考え方
「いろいろ調べてみたけど、まだ決め手が見つからない」という人もいるかもしれません。特に、将来の夢がまだ決まっていない場合は、どうやって選べばいいか迷いますよね。
そんなあなたのために、高校選びの考え方を2つのステップで整理してみましょう。
【ステップ1】将来の選択肢を広げられる学校を選ぼう
まずは、卒業後「大学に行きたい」か「就職したいか」をざっくりと考えてみましょう。
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● 進学を目指したい: 大学進学に力を入れている高校を探す
● 就職を目指したい: 就職率の高い高校を探す
● まだ決められない: 進学も就職もどちらも選べる高校を探す
例えば、明聖高校のように、進学に特化したコース、専門的な学びができるコースなど、複数のコースがある学校なら、入学後に方向性が変わっても対応できます。柔軟に進路を選べる学校なら、高校生活の中でゆっくり将来の夢を見つけることができます。
校舎・コース紹介|明聖高等学校
【ステップ2】複数の高校を比較し、実際に足を運ぼう
候補の高校は一つに絞らず、いくつかピックアップしておきましょう。
【比較する】
パンフレットやホームページ、SNSを見て、それぞれの学校の特色を把握します。
【見学に行く】
オープンキャンパスや学校見学に参加し、実際の雰囲気を感じてみましょう。授業や部活の体験ができる場合もあります。
明聖高校でも、学校説明会や授業体験会を実施しています。CGやゲームプログラミングといったユニークな授業を体験することも可能です。先生や在校生と直接話す貴重な機会でもあるので、ぜひ気になることを質問してみてください。
高校選びで失敗したらどうすればいい?
どんなに慎重に選んでも、入学後に「なんか違うな…」と感じることは誰にでも起こり得ます。「もう人生終わりだ…」と落ち込んでしまう人もいるかもしれませんが、心配しすぎる必要はありません。
なぜなら、今はやり直せる選択肢がたくさんあるからです。
もし今の高校が自分に合わないと感じたら、転入学や編入学という方法があります。特に通信制高校は、全日制高校からの転入学・編入学がしやすいため、新しい環境で学び直すことが可能です。
転入学・編入学した先輩の声
明聖高校には、一度入学した高校から転入学・編入学をしてきた先輩たちがたくさんいます。ここでは、そんな先輩たちの声の一部を紹介します。
▼先生方やクラスメイトが良い雰囲気を作ってくれた!
別の高校に入学しましたが、人間関係がうまくいかず、明聖高校に転入しました。途中から来た私に、先生方やクラスメイトが良い雰囲気を作ってくれ、学校生活にスムーズにとけ込むことができました。現在は友達から勧められた部活に入部し、放課後に楽しく活動しています。今はこの仲間と一緒に卒業まで思いっきり楽しもうと思っています。
引用:先輩生徒インタビュー-千葉本校|明聖高等学校
「前の高校は合わなかったけど、明聖高校でやり直せた」という声は少なくありません。失敗しても次の選択肢があると考えて、まずは自分に合った高校を選ぶことに集中してみてください。
まとめ
中学校を卒業した後の進路をなかなか決められないのは、決して珍しいことではありません。
まずは、世の中にはどんな高校があるのか、どんな選び方があるのか、色々な情報を集めることから始めてみましょう。そして、困ったときは誰かに相談したり、オープンキャンパスに参加したりして、じっくりと将来の夢を考える機会にしてください。
後悔しないための高校選びは、きっとあなたの未来を切り開く第一歩になるはずです。
参考URL:
第16回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)|文部科学省
校舎・コース紹介|明聖高等学校
学校説明会・相談会|明聖高等学校
輩生徒インタビュー-千葉本校|明聖高等学校<.
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明聖高等学校は、千葉・中野にキャンパスを構える通信制高校です。全日コース・全日ITコース・通信コース・WEBコースに分かれており、一人ひとりに合わせた高校生活を過ごすことができます。