スクールカウンセラーは、児童生徒や保護者、教職員の相談に乗り、専門的な知識を活かして心の問題や学校生活の悩みをサポートする存在です。
しかし、「どのような相談ができるの?」「相談した内容は担任の先生に伝わる?」「相談するとどのようなメリットがあるの?」と疑問に思う人もいるでしょう。
この記事では、スクールカウンセラーの仕事内容や相談するメリット・デメリット、相談する方法について解説します。
相談する前に知っておきたい疑問にも回答するので、スクールカウンセラーとのつながりを考えている人は、参考にしてみてください。
スクールカウンセラーとは
スクールカウンセラーとは、専門的な知識・スキルを活かして、児童生徒やその保護者、教職員の相談に乗ったりサポートをおこなったりする仕事です。
ほとんどの場合、臨床心理士や公認心理師など専門的な資格を保有しています。
児童生徒の相談に乗るのはもちろん、非行や問題行動などの早期発見や緊急時の対応などもおこないます。
以下は、スクールカウンセラーの配置方式です。
- ● 単独校方式:配置された学校のみで活動する
- ● 拠点校方式:拠点校に配置され、対象となる近隣校も兼任する
- ● 派遣方式:教育委員会などに配置され、依頼に応じて派遣される
- ● 巡回配置:教育委員会などに配置され、複数校を定期的に巡回する
単独校方式以外の場合は、スクールカウンセラーが常に学校にいるわけではないため、面談までに時間がかかってしまうケースもあります。
参考:スクールカウンセラー|職業情報提供サイト job tag|厚生労働省
参考:令和7年度スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーによる教育相談体制の充実|文部科学省
参考:文部科学省説明資料|文部科学省
スクールカウンセラーができること
スクールカウンセラーができることは、主に次の3つです。
参考:スクールカウンセラー|職業情報提供サイト job tag|厚生労働省
参考:令和6年度 スクールカウンセラー等活用事業 実践活動事例集|文部科学省
参考:スクールカウンセラーの活動状況|文部科学省
児童生徒の相談に乗る
まずは児童生徒の相談に乗ることが大きな仕事のひとつです。
1対1で相談に乗るほか、授業のような形式で児童生徒向けに研修をおこなう場合もあります。
ただ相談に乗るだけではなく、必要に応じて談話をしたり一緒に活動したり、学習をサポートするのが特徴です。
また、状況に応じて、専門性を活かしたSST(ソーシャルスキルトレーニング)などの心理的支援もおこないます。
カウンセリング対象の児童生徒については、教職員から情報収集をおこないます。
そのため、普段の過ごし方や担任の先生に話したことがスクールカウンセラーに伝わっている場合もあるのです。
保護者との面談をおこなう
スクールカウンセラーは、保護者に対してもカウンセリングや面談をおこないます。
例えば、不登校傾向のある児童生徒の保護者に面談支援をおこない、学校の対応やサポート体制などの情報を共有します。
家庭での様子を聞いたり、保護者の困り感を拾い上げたりといったサポートが特徴です。
また、保護者が学校外の教育支援センターなど外部の機関とつながれるよう支援することもあります。
ほかにも、スクールカウンセラーと児童生徒の間でおこなわれたカウンセリングを通じて、担任から保護者に連絡がいくこともあります。
そのため、保護者自身がスクールカウンセラーとつながっていなくても、児童生徒にとって必要な場合は、担任から保護者に情報が共有されることもあるのです。
以下の記事では、学校以外で不登校のカウンセリングが受けられる専門機関を紹介しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:不登校のカウンセリングはどこで受けられる?主な専門機関と相談窓口一覧|通信高校生ブログ|明聖高等学校
児童生徒の対応について教職員に助言や研修をおこなう
スクールカウンセラーは、児童生徒の相談に乗り、必要な情報を教職員と共有したうえで、助言をおこなうのも仕事のひとつです。
校内でのケース会議を開催し、いじめや不登校などの問題について学校全体で共有する場合もあります。
また、教職員向けに心理的支援の研修をおこない、生徒との関わり方やサポート方法などについて専門的な知識を踏まえてアドバイスすることもあります。
スクールカウンセラーに相談するメリット
スクールカウンセラーに相談すると、次の2つのメリットが得られます。
参考:スクールカウンセラーの効果的活用 Q&A~学校の教育相談機能を高めるために~|静岡県教育委員会
自分が抱えていた問題が明らかになることがある
スクールカウンセラーに相談するなかで、それまで本人にもわからなかった心の問題や不登校に陥った原因などが明らかになる場合があります。
例えば、不登校傾向がある児童生徒のなかには、原因不明の腹痛や頭痛を訴えるといったケースがあります。
根本的な原因がわからなければ、どう対処していいのかわからず困ることもあるでしょう。
スクールカウンセラーとの面談を通じて原因が明らかになると、専門的な知見から改善策が提案され、本人の苦痛を取り除ける可能性があるのです。
専門的な知見からアドバイスを受けられる
スクールカウンセラーは専門知識と技術を持っているため、学校の先生とは違う視点からアドバイスしてくれることがあります。
例えば、授業の受け方や人との関わり方などについて、実践的なサポートをしてくれる場合もあり、不安を和らげられる可能性があるのです。
また、児童生徒だけではなく保護者も同様に専門的な知見を活かしたアドバイスを受けられるので、家庭での接し方や保護者自身の考え方など、具体的な改善策を見つけられる場合もあります。
スクールカウンセラーに相談するデメリット
スクールカウンセラーといっても、全員が臨床心理士や公認心理師の資格を持っているわけではありません。
また、臨床経験もさまざまなので、人によって受けられるサポートが異なる場合があります。
さらに、地域や学校によってスクールカウンセラーの配置体制が異なるため、希望してもすぐにカウンセリングを受けられるとは限りません。。
デメリットを踏まえると、スクールカウンセラーだけではなく、医療機関や教育支援センターなどさまざまな機関とつながり、幅広い選択肢を確保しておくことが大切です。
参考:4 相談機関やスクールカウンセラーの活用|こころの耳|厚生労働省
スクールカウンセラーに相談する方法
スクールカウンセラーに相談したい場合、まず学校と連携をとるのが一般的です。
担任や保健室の先生にスクールカウンセラーと面談したい旨を伝えると、つないでもらえます。
学校によってスクールカウンセラーの配置方式が違うため、単独校方式以外の場合はやや時間がかかることもあります。
つながりを作っておくという意味でも、早めに担任や保健室の先生に連絡しておくとよいでしょう。
スクールカウンセラーに相談する前に知っておきたいこと
スクールカウンセラーについて、さまざまな疑問を持っている人も多いはずです。
ここでは、スクールカウンセラーに相談する前に知っておきたい、よくある3つの疑問に回答します。
参考:令和5年度 スクールカウンセラー等活用事業 実践活動事例集|文部科学省
参考:広報ふなばし 不登校児童・生徒をサポート 学びたいときに学べる児童・生徒の居場所|船橋市
相談した内容は担任に報告されるの?
スクールカウンセラーに話した内容を、担任の先生に話してほしくないと思う人もいるでしょう。
スクールカウンセラーには、相談者が話した内容を関係者以外に漏らしてはいけない「守秘義務」があるものの、学校関係者への情報共有は例外として認められる場合があります。
そのため、「だれにも言わないでほしい」といっても、学校の先生に共有が必要とスクールカウンセラーが判断した場合は、共有されることもあります。
相談してどのような効果があるの?
人によって感じる効果は違いますが、例えば以下のような効果が期待できます。
- ● 話してスッキリする
- ● 問題の原因や解決策が見えてくる
- ● 今までとは違った視点でアドバイスをもらえる
- ● 自分では言えない悩みを担任の先生や保護者に伝えてくれる
なお、これらの効果によって、いじめや不登校などの解決につながることもあります。
発達障害のことを相談できる?
スクールカウンセラーは、発達障害に関する相談もできます。
発達障害の診断を受けている場合は、担任と連携してSST(ソーシャルスキルトレーニング)をおこなう場合もあります。
もし、発達障害が原因で日常生活で困っているのであれば、スクールカウンセラーに相談することで何か改善の糸口が見つかるかもしれません。
なお、発達障害の診断に必要な検査は、学校ではおこなわないことになっています。
そのため、発達障害かもしれないと疑っている場合は、スクールカウンセラーから専門機関を紹介されることもあります。。
気軽にスクールカウンセラーに相談できる通信制高校
通う学校の配置方式によっては、スクールカウンセラーとすぐにつながれない場合があります。
もし、心の専門家とつながり、安心できる高校生活を送りたいのであれば、スクールカウンセラーが常駐している高校がおすすめです。
例えば、千葉県に本校を置く通信制高校の明聖高校には、スクールカウンセラーが常駐しています。
学校生活の不安や悩みを気軽に相談できる体制を整えているので、小中学校で不登校を経験した人にとって安心できる環境です。
また、先生方がカウンセリングやメンタルヘルスなどの資格を持っているため、普段から手厚いサポートを受けられます。
話しやすい先生に相談しても、もちろん大丈夫です。
実際にどのようなサポートを受けられるのか知りたい場合は、ぜひ一度、学校説明会・相談会に足を運んでみてください。
学校説明会・相談会|明聖高等学校
まとめ
スクールカウンセラーは、児童生徒や保護者の悩みに寄り添い、専門的な知見を活かして解決に向けたサポートをおこないます。
相談を通じて悩みの原因や対処法が見つかれば、心が軽くなるでしょう。
スクールカウンセラーに相談したいときは、担任や保健室の先生に相談の希望を伝えてみてください。
ただし、学校によって配置方式が異なるため、すぐにスクールカウンセラーと面談できないこともあります。
その場合は、必要に応じて医療機関や教育支援センターなどの外部機関も活用することが大切です。
高校進学のときは、スクールカウンセラーが常駐する学校も選択肢として考えてみてください。
明聖高校では、スクールカウンセラーだけではなく専門資格を持つ先生方がチームで生徒の心に寄り添ったサポートをおこなっています。
学校説明会・相談会で、実際のサポート体制について確認してみてください。
参考URL:
令和7年度スクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカーによる教育相談体制の充実|文部科学省
文部科学省説明資料|文部科学省
令和6年度 スクールカウンセラー等活用事業 実践活動事例集|文部科学省
令和5年度 スクールカウンセラー等活用事業 実践活動事例集|文部科学省
スクールカウンセラーの活動状況|文部科学省
スクールカウンセラー|職業情報提供サイト job tag|厚生労働省
4 相談機関やスクールカウンセラーの活用|こころの耳|厚生労働省
広報ふなばし 不登校児童・生徒をサポート 学びたいときに学べる児童・生徒の居場所|船橋市
スクールカウンセラーの効果的活用 Q&A~学校の教育相談機能を高めるために~|静岡県教育委員会
学校説明会・相談会|明聖高等学校
不登校のカウンセリングはどこで受けられる?主な専門機関と相談窓口一覧|通信高校生ブログ|明聖高等学校

明聖高等学校は、千葉・中野にキャンパスを構える通信制高校です。全日コース・全日ITコース・通信コース・WEBコースに分かれており、一人ひとりに合わせた高校生活を過ごすことができます。

















