通信制高校を卒業したあとの進路について、イメージがもてず不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
通信制高校は、自宅学習が中心とはいえ、学習内容は全日制高校とほとんど変わりません。そのため、大学や専門学校への進学も、一般企業への就職も十分に可能です。
この記事では、通信制高校に通う生徒の卒業後の進路について、データをもとにわかりやすく紹介します。将来の選択肢を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
通信制高校からの進路は?
通信制高校からの進路は、大きく分けて「大学進学」「専門学校進学」「就職」「その他」の4つがあります。
ここでは、文部科学省が発表した「令和6年度 学校基本調査」のデータをもとに、各進路の割合や傾向を紹介します。
引用:高等学校教育の在り方ワーキンググループ審議まとめ 参考資料集|文部科学省
大学進学率は26.5%
文部科学省の調査によると、通信制高校の卒業生のうち、大学に進学する方の割合は26.5%です。
全日制高校の大学進学率(62.7%)と比べると低い数値ですが、これは通信制高校に通う生徒の背景が多様で、大学進学を目指さないケースも多いためと考えられます。
ただし、すべての通信制高校で大学進学率が低いわけではありません。例えば、千葉県の明聖高校では42.0%の卒業生が大学に進学しています。
このように、進学実績は学校ごとに大きく異なるため、数値にとらわれすぎず、自分の希望に合った進路が実現できる学校を選ぶことが大切です。
以下の記事では、通信制高校の大学進学状況を解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:通信制高校生の大学進学状況は?進学、就職など卒業後の進路を紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
専門学校への進学率は22.3%
通信制高校から専門学校へ進学する人の割合は22.3%。全日制高校(15.4%)よりも高い傾向があります。
これは、通信制高校のなかには、グループ校として専門学校を運営しているケースが多く、そのまま進学しやすい環境が整っているためです。
例えば、明聖高校を運営する学校法人花沢学園は、千葉デザイナー学院というデザインの専門学校も運営しており、明聖高校からも多数の生徒が進学しています。
このように、進路として専門学校を視野に入れている方にとって、通信制高校は魅力的な選択肢となるでしょう。
就職率は20.1%
通信制高校の卒業生のうち、20.1%が就職しています。これは、全日制高校の就職率(13.8%)を上回っています。
通信制高校には、既に社会経験のある方や、手に職をつけて働きたいと考える方も多く在籍しているため、卒業後すぐに就職を目指す方が多いことが一因です。
なお、定時制高校の就職率は42.0%とさらに高い傾向にあります。これは、「働きながら学ぶ」生徒が多く、在学中に就業経験を積んでいることが背景にあります。
通信制高校だからといって就職がしやすいとは一概には言えませんが、キャリアを重視した進路選びがしやすいのは特徴の一つです。
以下の記事でも通信制高校の就職状況を解説しているので、あわせてご覧ください。
関連記事:通信制高校を卒業したら就職に影響するの?履歴書や面接の対応方法もご紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
その他は28.2%
通信制高校の卒業生のうち、「その他の進路」にあたる人は28.2%と、全日制高校(4.3%)と比べて大きな差があります。この中には、「進路未決定」「家事手伝い」「資格取得の準備中」「海外留学」など、幅広いケースが含まれます。
通信制高校では、自分のペースで学べる環境があるため、卒業後もすぐに進路を決めず、時間をかけて将来を模索する生徒が少なくありません。
そのため、卒業時点でまだ進路が定まっていない割合が高くなるのは、通信制高校ならではの特徴ともいえるでしょう。
通信制高校でも希望の進路は叶えられる!
通信制高校は全日制高校に比べて大学進学率が低く、卒業後の進路が未定のままの生徒も多いため、「通信制高校に行くと将来が不利になるのでは?」と不安を感じる方もいるかもしれません。
しかし、通信制高校に通っていても、自分の努力次第で希望する進路を実現することは十分に可能です。例えば、千葉県の通信制高校「明聖高校」では、全国平均と比べて高い進路実績が出ています。
出典:進路指導|明聖高等学校
文部科学省の調査では、通信制高校の全国平均の大学進学率は26.5%ですが、明聖高校では42.0%と、約1.6倍もの割合です。
また、明聖高校の進路決定率は94.7%にのぼり、卒業する生徒のほとんどが、大学進学や専門学校進学、就職など何らかの進路を決めたうえで卒業しています。
このように、通信制高校であっても、進学や就職といった将来の選択肢をしっかりと広げられる学校もあるのです。
全国の平均値だけを見て「通信制だから不利かも」と決めつけるのではなく、その学校がどのようなサポート体制を整えているのか、どんな進路指導を行っているのかをしっかり調べることが大切です。
そして何より重要なのは、通信制高校での時間をどう過ごすか。目標を持って学び、早いうちから進路について考え、積極的に行動することで、あなたの進路は大きく開けていきます。
通信制高校へ進学したあとのことが心配な人は、以下の記事も参考にしてみてください。
関連記事:通信制高校へ進学すると人生終わり?心配と明るい現実・魅力を紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
通信制高校で希望の進路を実現するためのコツ
通信制高校で希望の進路を実現するには、意識して行動することが大切です。何となく過ごしていると、気付いたときには卒業が近づき、焦ることになりかねません。
ここでは、進路を叶えるための3つのコツを紹介します。
希望の進路を実現しやすい通信制高校を選ぼう
まずは、自分の希望に合った通信制高校を選ぶことが大切です。
以下の2つのポイントを確認してみましょう。
進路決定率・進路実績
通信制高校の多くは、進路決定率や実績を公式サイトに掲載しています。
例えば、明聖高校の通学コースでは、令和6年度卒業生の進路決定率が94.7%。100人中94人が、進学や就職など何らかの進路を決めて卒業しています。
以下は、明聖高校の進路実績の例です。
出典:進路指導|明聖高等学校
進路実績をチェックすれば、自分が進みたい分野でのサポート体制があるかも判断できます。
先輩たちの進学・就職のデータがあれば、対策ノウハウも蓄積されているので安心です。
サポート内容
通信制高校は、基礎学力の向上から進路指導まで、さまざまなサポートを提供しています。学校ごとに内容が異なるため、しっかり確認しましょう。
明聖高校の例:
- ● 基礎学習向上サポート(中学校内容の復習)
- ● すてっぷあっぷ教室(放課後個別指導)
- ● 段階的な登校支援
- ● メンタルサポート(有資格者による対応)
- ● 進路探求プログラム(大学・就職など)
自分の目標に合ったサポートが受けられるか、入学前にチェックしておくと安心です。
学習習慣を身につけよう
進路を問わず、高校を卒業するためには必要な単位の修得が欠かせません。そのためには、日頃から学習習慣を身につけることが大切です。
通信制高校は登校日数が少ないため、自宅での学習が中心になります。例えば、明聖高校のWEBコースでは、年3~4日の登校以外は自宅で学びます。
また、明聖高校では「サイバー学習国」というオンライン学習システムを導入しています。動画で授業を受けたり、レポートに取り組んだりと、楽しみながら学べます。
出典:5月1日WEBコース学習スタート|WEBコース|明聖高等学校
わからないことがあれば、オンラインの「職員室」で先生に直接質問も可能で、一人で悩まずサポートを受けながら学べる環境が整っています。自分に合った学習スタイルかどうか、あらかじめ確認しておきましょう。
目標と計画を立てよう
通信制高校は時間割の自由度が高いぶん、自分で計画を立てて行動する力が必要です。大学進学を目指す方は、1~2年目で基礎を固め、3年目に受験対策に集中するなど、戦略的に時間を使うことが可能です。
また、まずは1年目でじっくり進路を考え、2年目以降に進路に合わせた学びに切り替えることもできます。この自由度を活かして、自分なりの目標と計画を持って学校生活を送りましょう。
通信制高校に進んだけど進路を決められない!そんなときは
「通信制高校に入ったけれど、まだ進路が決まっていない…」という方も多いのではないでしょうか。でも安心してください。高校生のうちに進路がはっきり決まっていないのは、ごく普通のことです。
進路が決まらない理由は人それぞれ。興味のあることが多すぎて絞れない方もいれば、「将来やりたいことが思いつかない」という方もいるはずです。まずは、「自分がどんなことに関心があるか」を考えるところから始めてみましょう。
例えば、好きなことを仕事にしたい方もいれば、自分の得意なことを活かしたいという方もいます。「これなら続けられそう」「やってみたい」と思える仕事を見つけるには、いろいろな職業や働き方を知ることが大切です。
さらに、実際にアルバイトやボランティア、インターンシップなどの体験を通して、「働く」ということを身近に感じてみるのも効果的です。実際にやってみると、想像していたことと違ったり、意外な向き不向きが見えてきたりすることもあります。
「まだ決められない…」と不安になるより、「今のうちに、いろいろ経験してみよう」という気持ちで、自分と向き合ってみてください。
進路サポートが充実した通信制高校を選ぼう
進路が決まっている方も、まだ迷っている方も、進路サポートが手厚い通信制高校なら安心です。進路についてしっかり相談できる環境があれば、焦らず自分のペースで未来を考えられます。
明聖高校では一人ひとりに合わせた進路サポートを用意しています。進路選びのスタートでは、「自分の性格や興味を知るための適性検査」や「将来の選択肢を広げる進路ガイダンス」などがあります。「何を目指したいのかわからない」という方も、こうしたサポートを通じて少しずつ方向性が見えてきます。
進学や就職の進路が決まったあとは、書類の書き方や面接練習、自己PRの作り方など、具体的な対策までサポートしてくれます。希望する進路に向けて、しっかりと準備ができるのは心強いポイントです。
「進路がまだ決まっていないけれど、大丈夫かな」と不安な方も、まずは説明会や相談会に参加してみてください。明聖高校でも定期的に開催しているので、気軽に学校の雰囲気を見に行くことができますよ。
まとめ
通信制高校は、自宅学習が中心というスタイルのため、「進路に不利なのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。たしかに、文部科学省の学校基本調査によると、通信制高校の大学進学率や進路未決定率は、全日制高校に比べて低い傾向があります。
しかし、すべての通信制高校が同じというわけではありません。明聖高校では、全国平均を上回る大学進学率や進路決定率を実現しています。
大切なのは、「どの通信制高校に通うか」「どのように学校生活を送るか」です。進路のサポート体制や実績は学校によって大きく異なるため、しっかりと情報を集めて、自分に合った学校を選ぶことが、希望の進路につながります。
通信制高校に興味があるけれど、進路について不安があるという方は、まずは一度学校を訪れてみましょう。自分の目で見て、話を聞いてみることで、将来のイメージがグッと広がるはずです。
参考URL:
令和6年度 学校基本調査|文部科学省
高等学校教育の在り方ワーキンググループ審議まとめ 参考資料集|文部科学省
進路指導|明聖高等学校
学校説明会・相談会|明聖高等学校
5月1日WEBコース学習スタート|WEBコース|明聖高等学校
通信制高校生の大学進学状況は?進学、就職など卒業後の進路を紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
通信制高校を卒業したら就職に影響するの?履歴書や面接の対応方法もご紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
通信制高校へ進学すると人生終わり?心配と明るい現実・魅力を紹介|通信高校生ブログ|明聖高等学校
明聖高等学校は、千葉・中野にキャンパスを構える通信制高校です。全日コース・全日ITコース・通信コース・WEBコースに分かれており、一人ひとりに合わせた高校生活を過ごすことができます。