スマートフォンやタブレットが普及し、多くの家庭で手軽にインターネットが利用できるようになりましたよね。これにともなって、WEBを通じて卒業資格がとれる高校が増えています。今回は、そんな「WEBで通う高校」について、明聖高校を例に紹介しましょう。
明聖高校のWEBコースとは?
明聖高校のWEBコースは、次の4つの学習に取り組むことで高卒資格が取得できるコースです。
- ・動画授業の視聴(WEB上)
- ・登校スクーリング(年間4日程度)
- ・レポート(WEB上)
- ・単位認定試験(登校)
このように、基本的な構成は多くの通信制高校と同様です。
一方で、明聖高校ならではの強みとして、「CEP」という独自の理念に基づいた教育プログラムが展開されています。
CEPとは、「Cyber Educational Programs」を略したものです。
明聖高校は、これまでも全日コースや通信コースで、さまざまな悩みを抱える生徒をサポートしてきました。その経験やノウハウを活かして誕生したのがCEPです。具体的には、
- ・WEBを使って自宅学習できる
- ・年間4日程度という比較的少ない回数の登校スクーリング
- ・何度でも動画授業を視聴でき、自分のペースで理解を深められる
などの特徴があります。「毎日の登校が難しい」「友だちを作るのが苦手」「ひとりで勉強することに不安がある」といった悩みのある人でも、不安なく学習が進められるように設計されているのがポイントです。
明聖高校のWEBコースでは、2種類の学習コンテンツから好きなコンテンツを選んで学習し、高校卒業が目指せます。
サイバー学習国
自分自身のアバターを作り、バーチャルスクールで学びます。チャット機能で他の生徒ともコミュニケーションがとれたり、ミニテストやミニゲームもあります。
アバターシステム
500以上のアバターパーツやアイテムで、自分の分身として活躍するアバターが作れます。
WEBコースのために作られたオリジナルの動画授業
普段、全日コースの教壇に立っている先生たちが、WEBコースの生徒たちのためにスタジオで動画授業を撮影して、WEB上で配信。わかりやすさと面白さにとことんこだわった内容です。理解できるまで繰り返し何回も視聴ができます。
サイバーチェック
動画授業の視聴が終了すると、その授業内容の理解度を確認する「サイバーチェック」にチャレンジ。解答したら送信ボタンを押します。ある一定の得点(理解度)を満たさない場合は、解答を送信できません。再度、動画授業を視聴して「サイバーチェック」に取り組みます。
チャット
「サイバー学習国」で学ぶほかの生徒とも、バーチャルスクール内で、チャットができます。励まし合える友だちができれば、学習も続けやすくなるでしょう。
パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでも学習できる
自宅だけでなく、外出先でも学習が可能です。
ゲームなどの息抜き要素
釣りや農園シミュレーションなどのゲームや、学習を進めると貯まる「MSポイント」を使ったバーチャルショッピングなど、学習の合間に一息つける仕組みも用意されています。
サイバーアカデミー
「サイバー学習国」の動画授業を、アバター機能なしで視聴し、高卒資格取得を目指せるコンテンツです。さらに「アカデミー講座」という講座が設けられており、趣味を広げたり、資格取得を目指したり、一般教養を深めたりすることができます。アカデミー講座には、以下のようなものがあります。
- ・ロボット工作
- ・アプリ開発
- ・ダンス
- ・英会話
- ・パソコン検定
- ・ネイル
- ・イラスト
- ・まんが
- ・ペン字
- ・世界遺産検定
- など。
これらのアカデミー講座は、サイバー学習国を利用する生徒も受講可能です。
明聖高校のWEBコースがぴったりなのはこんな人!
明聖高校のWEBコースは、「学校へ毎日通うこと」が難しい人に特におすすめできるコースです。スクーリングが年4日程度と少なめであるほか、時間や場所を選ばずに自分のペースでWEB上で学習できるので、
- ・夢を叶えるために、高校とほかのことを両立させたい
- ・不登校の経験があり、他人と接するのが苦手
- ・病気で外に出るのが難しい
といった人は、WEBコースがぴったりだといえます。
また、「サイバー学習国」では、アバターを介して他の生徒とチャットができ、対面でのコミュニケーションに不安のある人でも友だちとの交流を図れます。
同じ夢や悩みを持つ友だちができることもあるでしょう。
明聖高校のWEBコースは学費やサポート面でもメリットあり
「登校回数が少なく、自分の時間を作りやすい」「自分のペースで繰り返し学習できる」といったこと以外にも、明聖高校のWEBコースにはさまざまなメリットがあります。
学費を低く抑えられる
例えば明聖高校全日コースの学費(納付額)は、年間47万~83万円となっています。幅があるのは、所得によって国の高等学校等就学支援金の支給を受けられる場合があるからです。これに対してWEBコースの学費(納付額)は、年間5万~23万円となっています。
教員のサポートが充実
動画授業や登校スクーリングを担当するのは、いずれも不登校支援やメンタルケアの経験・実績が豊富な教員です。学習中にわからないところがあったときには、メールで質問することもできます。直接顔を合わせる機会が少ないからこそ、高校卒業までの道のりを伴走するように、生徒一人ひとりをしっかりサポートします。
学費やサポート面も含め、自分らしく、楽しく未来の理想の自分に近づいていけるのが、WEBコースの最大の魅力だといえるでしょう。
まとめ
WEBコースでは、ライフスタイルに合わせた学習で高校卒業を目指せます。
不登校の経験や病気、経済的な理由で、全日制高校に通うことが難しい人でも、自分らしく高卒資格を取得することが可能です。
高卒資格があれば、その後の進路にも大きな広がりができます。高校卒業を諦めかけている人も、WEBコースを検討してみてはいかがでしょうか。
明聖高等学校は、千葉・中野にキャンパスを構える通信制高校です。全日コース・全日ITコース・通信コース・WEBコースに分かれており、一人ひとりに合わせた高校生活を過ごすことができます。