高校選びの際に盲点となりがちなのが、通学時間です。実際に入学してみると、高校生活は想像以上に忙しいと感じ、「通学時間がつらい」と思ってしまうこともあります。
この記事では、高校の通学時間がどれくらいかあらためて認識するとともに、通学時間が長いことのデメリットや、通学のストレスを軽減する方法をご紹介します。

高校までの通学時間の平均はどれくらい?

まず、高校までの通学時間の平均はどれくらいなのでしょうか。総務省統計局の「平成28年社会生活基本調査」によると、高校生通学時間(往復)の全国平均は48分とのことです。また、通学の平均時間が最も長いのは神奈川県で、千葉県、埼玉県、東京都と並んでいます。鉄道で通学することの多い都市部や、県外へ進学した場合は、通学時間が長くなる傾向にあります。
高校選びにおいて、通学時間を第一に考えるケースは少ないでしょう。しかし、快適な高校生活のためには、通学時間についても考えておく必要があります。

高校選びで通学時間を重視しておくべき理由

高校に進学すると、生活にも大きな変化があります。多くの場合、中学時代よりも忙しくなるため、通学時間が長いほど生活に支障をきたす可能性があります。ここからは、通学時間が長いことのデメリットを3つに分けて紹介します。

モチベーションの低下

毎日の通学も、距離が長くなれば疲れてしまうものです。一度通学を面倒に感じると、少し体調を崩しただけでも「今日は休もうかな」という考えが頭をよぎるようになるでしょう。よほど通学を有意義な時間にしない限りは、高校に通うモチベーションが下がってしまいます。

交通費がかかる問題

公共交通機関を利用している場合は、通学時間の長さに比例して、交通費もかさみます。学生割引制度が用意されているとはいえ、3年間となると交通費は決して安いものではありません。

勉強時間の減少

勉強時間がとれないことも、長時間通学のデメリットです。片道1時間半とすれば往復3時間、1日の8分の1が通学にとられてしまいます。部活動をおこなう場合は、さらに帰宅時間が遅くなるでしょう。通学時間を勉強にあてられれば良いですが、満員電車でスペースがないなどで、必ずしも勉強時間を確保できるとは限りません。

高校への通学時間を短くする方法

高校入学後に通学時間を短くする方法は限られています。入学前に通学経路や所要時間を調べておくことが重要です。ここからは、高校への通学時間を短くするための方法を3つ紹介していきます。

家から近い高校を選ぶ

最初におすすめしたいのが、「自転車で20分」「電車で30分圏内」といったように、通いやすい範囲に絞って志望校を選ぶことです。また、志望校が決まったら、事前に通学経路を実際にたどることをおすすめします。距離的にはそこまで遠くなくても、道中に大きな坂があるなどの理由で、毎日通うのが大変な場合もあります。

通信制高校の通信コースに通う

通信制高校の通信コースに通うという方法もあります。通信コースの場合は、全日制高校と比べて通学(スクーリング)の回数が少なくなるため、通学にかかるストレスも軽減されるでしょう。

例えば、通信制高校である明聖高校の千葉本校通信コースでは、教材をもとに自習を進めつつ、レポート提出で学習の進み具合を確認するという流れで学習がおこなわれます。先生が適宜学習をサポートしてくれるほか、レポートや進路などの相談にも個別に対応しています。スクーリングの回数は年間約20日(月2回程度)のため、全日制の高校と比べて通学の負担を軽減することが可能です。

インターネット授業を利用する

また、インターネット授業(オンライン授業)を活用するという方法もあります。インターネット授業ならば、自宅にいながら自分のペースで学習できるため、通学に悩むことも少なくなるでしょう。

明聖高校のWEBコースでは、自分自身のアバターを作成してバーチャルスクールで学ぶ「サイバー学習国」が用意されています。

インターネット授業のメリットについて、詳しくは以下の記事をご参照ください。
ネット高校が先駆け!学校のオンライン授業のメリットを解説