通信制高校は学校ごとに特色が大きく異なります。遠方からも通える広域通信制高校も含めて進学先を考えると、選択肢が多いと感じられるのではないでしょうか?「楽しい高校生活を送りたい」「自分の学習レベルに合った学校に入りたい」など、学校に何を期待するかも人それぞれだと思います。
高校生活が充実させるには、自分の性格や希望に合った通信制高校を選べているかどうかが重要です。そこで、今回は自分のスタイルに合わせて考える、通信制高校の選び方のポイントを5つご紹介します。

立地・スクーリング回数など通いやすさをチェック

通信制高校は単位制が多く、課題やレポートの提出、テストなどによって単位を修得するしくみを採用しています。カリキュラムによっては毎日学校に通う必要がないため、場所を選ばずに勉強できます。しかし、まったく学校に通わないわけではありません。通信制高校は学校に通う「スクーリング」の日数を設定しています。また、通信制高校によっては行事が充実しており、その際にも学校や行事がおこなわれる施設へ出向くことになります。したがって、「通信制高校が通いやすい場所にあるか」「スクーリングは年何回か」といったことをチェックし選ぶことが、学校への通いやすさにつながるのです。
また仕事をしながらや、中学からの進学といった通信制高校に通う背景によって、以下のようなポイントも重要になります。

仕事をしながら通い直す場合

仕事を継続しながら通信制高校で学習を続けることの悩みとして、「仕事で疲れて学習ができない」「スケジュール調整が難しい」といったことが挙げられます。学習時間の捻出のためには、職場にも通信制高校に通っていることへの理解が必要です。また、スクーリングが必要な場合に、職場から通うケースもあります。
仕事をしている場合には特に、学校や施設と職場の距離、スクーリング回数をチェックしておきたいところです。自分の体力で可能かどうかも考えておきましょう。

中学から進学する場合

中学から進学する場合、長距離の通学が心身ともにストレスとなることもあります。自宅から遠い場所であれば、校内にリフレッシュできる場所や機会があるかどうかもチェックしておくとよいでしょう。

転入学・編入学の場合

高校に在籍していた生徒が、学年はそのままで別の高校に転校することを「転入学(転入)」といいます。また、高校を中途退学した人や海外からの帰国・移住者などが、すでに修得している単位を活かして高校に入学するのが「編入学(編入)」です。
両者とも途中から高校に入学できる点では同じですが、いつでも通信制高校に転入学・編入できるわけではありません。明聖高校の場合、4月の編入学試験は2月~3月に、転入学試験は月1回(5月~1月)実施しています。転入学・編入学の場合は、いつできるのかも大事なポイントとなります。

学生生活を満喫するなら部活や学校行事をチェック

他の生徒や先生とのコミュニケーションを重視する場合は、どのような学校行事があり、どのように交流できるのかを事前に調べておくことが大切です。

中学から進学する場合/転入学・編入学する場合

全日制高校から通信制高校へ転入した場合には、友人関係や先生との距離、学校行事や部活動などコミュニケーションの機会が少なく感じることがあるようです。通信制高校によってはスクーリングの日数が少ない、登校しても一定のクラスがない、行事が少ないといった可能性があります。一方で、最近では通信制高校でも部活動に取り組めたり、ボランティアなどの体験活動が充実していたりするケースも多く見られます。

仕事をしながら通い直す場合

すでに社会人となっている場合、同級生とコミュニケーションを取りたいものの年齢や社会人経験を理由に躊躇する場合もあることでしょう。その場合は、例えば明聖高校のように、アバターを作って仮想教室で会話できる通信制高校を検討してみるのもおすすめです。幅広い年齢層と交流ができるのは、通信制高校の利点でもあります。

学校生活に不安がある場合はカウンセリング体制をチェック

人間関係の悩みから学校の選択を後悔する通信制高校の生徒も見られます。通信制高校はコミュニケーションに苦手意識のある人も多く集まるため、特に人間関係の悩みが生じやすい側面もあるかもしれません。

人間関係に不安がある場合は、困ったときに相談できる環境が整っているかをチェックして、通信制高校を選ぶと安心です。学校にカウンセラーが常駐していたり、全教員にカウンセリング講習を義務付けていたりする通信制高校を検討するとよいでしょう。

学習サポート体制が整っているかをチェック

通信制高校を卒業するためにはレポート提出が必須です。レポート自体は基本的に難易度が高くなく、ある程度一人で取り組めるものです。しかし、自分で教科書や副教材を読み、理解して取り組まなければならないことから、学力に不安のある人にとっては難しく感じるかもしれません。
レポート作成や基礎学力に不安がある場合には、学習サポート体制が整っている通信制高校がおすすめです。学習サポート体制にもいくつかポイントがあります。

中学までの学習内容の支援はあるか

中学までの基礎学力に不安のある人は、その学習内容を復習できる時間や教材があるかどうかを調べておきたいところです。
明聖高校では中学校の国・数・英・理・社をわかりやすくまとめたオリジナル教材で、中学までの基礎学力を段階的に向上できます。

自主学習やレポート作成を補える支援はあるか

スクーリング回数の少ない通信制高校ほど、授業で先生に解説してもらえる機会が少ないため、自学自習となります。一人でレポートに取り組むのが苦手な人は、スクーリング回数が多めの通信制高校のほうが無理なく学習を進められます。あるいは、動画授業を視聴できる、電話やメールなどで気軽に先生に質問ができるなど、自主学習やレポート作成をサポートする制度が整っている通信制高校もよいでしょう。
明聖高校では、動画授業やレポート指導、放課後校内学習塾などの体制を整えています。また、体調を崩してスクーリングが難しくなった場合には、テレビやラジオの講座視聴、DVD教材などを視聴し「視聴報告課題」を提出することで、スクーリング出席時数に振り替える制度もあります。

学びたいことを学べる機会・コースがあるか

専門的なことを学びたい場合、通信制高校で適切なコースがあるか、資格や検定の対策がおこなえるかも見ておきましょう。
明聖高校では、ゲームプログラミングやCG、ロボット製作、映像編集などのカリキュラムを中心としたITコースを設けています。また英検をはじめ検定試験サポートをおこなっています。

通学にかかる費用も確認しよう

通学にかかる費用も事前に確認しておきましょう。学費だけでなく、教材費や制服・体操服・通学用かばんの購入費、育英会の費用、交通費などもかかってきます。例えば、明聖高校の場合は以下の費用がかかります。

<全日コースの初年度学費合計>

830,000円

<通信コース・WEBコースの初年度学費合計>

230,000円

<学費以外の費用>

教科書、副教材の購入費用:約20,000円
明聖高等学校育英会費 (年額):12,000円~20,000円(※全日制コースは月額となります)
制服、体操服、通学用かばんの購入費用:約80,000円
教育施設設備充実基金(寄付金)のお願い:1口:50,000円

通信制高校の費用や国や都道府県がおこなっている支援金制度について、詳しくは下記の記事をご参照ください。
通信制高校の費用はどれくらい?高校の学費平均との比較や支援金制度について解説