通信制高校について調べていると、「オンデマンド授業」という言葉に出会うことがあります。通常の授業といったいなにが違うのか、気になる人も多いでしょう。
 
今回は、オンデマンド授業とはなにか、メリットやデメリット、通信制高校における受け方のポイントを解説します。オンデマンド授業について理解を深める際の参考にしてみてください。

オンデマンド授業とは

オンデマンド授業とは、あらかじめ録画された動画を観る授業を指します。
 
リアルタイムに先生が授業をおこなっているわけではありませんが、受講者が好きなタイミングで、何度も繰り返し授業を受けられるよさがあります。

参考:遠隔授業のインパクトとニューノーマルの高等教育|文部科学省

オンライン授業との違い

オンデマンド授業は、オンライン授業の種類のひとつです。オンライン授業は、インターネットを通じておこなう授業のことで、オンデマンド型、ライブ(ストリーミング)型、ハイブリッド型などがあります。
 
それぞれの違いは、以下のとおりです。

オンライン授業の種類 特徴
オンデマンド型 録画した動画を視聴するタイプ
ライブ(ストリーミング)型 授業を生配信するタイプ
ハイブリッド型 対面授業を生配信して、ライブ型も同時におこなうというように、オンライン授業と対面授業を組み合わせるタイプ

オンライン授業の特徴やメリット、デメリットは以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
 
関連記事:オンライン授業とは?通信制高校での特徴とメリット・デメリットを解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校

オンデマンド授業のメリット

オンデマンド授業のメリットは、大きく分けて2つあります。
 
1つ目は、受講者が好きなタイミングで授業を受けられることです。動画を観るだけなので、機器や受信の準備が難しくなく、保護者が在宅していない時間帯でも受けやすいといわれています。また、授業中にコミュニケーションをとる必要がないため、手持ちのタブレットやスマートフォンでも問題なく受けられます。
 
2つ目は、何度でも動画を観られるので、わかるまでじっくり復習できることです。もう一度観たい場面で一時停止したり、巻き戻したりなど、自由に操作しながら自分のペースで学習を進められます。
 
参考:遠隔授業のインパクトとニューノーマルの高等教育|文部科学省

オンデマンド授業のデメリット

オンデマンド授業には、人によってデメリットに感じる部分もあります。
 
例えば、リアルタイムに先生とやり取りできないので、その場ですぐに疑問を解決できない場合があります。あとで自分から質問しなければならず、コミュニケーションが苦手な人にとっては、対面授業やライブ型のオンライン授業とは違ったハードルが生まれるのです。
 
また、自分で学習の進度を管理する場合もあるため、自己管理が苦手な人にとっては難しいと感じるかもし れません。

その他、対面授業のように先生やほかの生徒との交流があまりないため、孤独感を覚えやすいのも、よくいわれるデメリットです。
 
参考:遠隔授業のインパクトとニューノーマルの高等教育|文部科学省

オンデマンド授業は通信制高校に多い!

オンデマンド授業は、通信制高校の授業形式として多い傾向にあります。
 
通信制高校とは、オンライン授業や自宅学習を通じて卒業に必要な単位を修得し、高校卒業資格の取得を目指す高校です。学校やコースにもよりますが、全日制高校とは違って、学校に登校する日数が少ないのが特徴です。例えば、明聖高校のWEBコースの場合、登校日数は年3~4日程度となっています。
 
学校に行かない日が多く、家で学習を進める必要があるため、その手段としてオンデマンド授業が採用されているのです。
 
以下の記事では、通信制高校の特徴を詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

関連記事:通信制高校とは?全日制・定時制の違いなどわかりやすく解説|通信高校生ブログ|明聖高等学校

明聖高校のオンデマンド授業の特徴

 
オンデマンド授業といっても、通信制高校によってさまざまな特色があります。

例えば、明聖高校のWEBコースの場合は、先生方のオリジナル授業を収録・公開しています。経験豊富な先生たちが時間をかけてわかりやすく、楽しく受けられるよう工夫してつくっているのが特徴です。
 
こちらはサンプル動画です。

録画動画の視聴だと「やりっぱなし」が心配になりますよね。そこで、明聖高校では動画を観て終わりではなく、サイバーチェックという仕組みで生徒たちの学びをサポートしています。
 
流れは以下のとおりです。

  1. 1.オンデマンド授業を視聴
  2. 2.授業内容の理解度を確認するオリジナル問題に解答(サイバーチェック)
  3. 3.提出ボタンをクリック
  4. 4.サイバーチェック完了

こちらが、サイバーチェックの例です。

動画授業・登校スクーリング|WEBコース|明聖高等学校
 
サイバーチェックの理解度が規定のレベルに達していない場合は、解答を送信できない仕組みです。その場合は、動画を再度視聴して、間違えた問題をやり直します。ただし、問題は難易度が高いわけではなく、動画をしっかり観ていれば答えられるようになっています。
 
このように、学習した内容が定着するように、オンデマンド授業とサイバーチェックがセットになっているのが明聖高校のオンデマンド授業の特徴です。

通信制高校におけるオンデマンド授業の受け方のポイント

通信制高校のオンデマンド授業を受けるときは、以下のポイントを押さえておくと、学習効果を期待できます。

安定したインターネット回線を用意する

オンデマンド授業をスムーズに受けるためには、安定したインターネット回線が必要です。
 
インターネット回線には、固定回線やモバイル回線、携帯電話回線などがあります。このうち、固定回線はもっとも安定しやすく、オンデマンド授業に適しているといわれています。
 
もし固定回線を契約しておらず、モバイル回線や携帯電話回線を使う場合は、データ容量に制限がある場合があるので、注意が必要です。データ量が上限に達すると速度が遅くなり、動画を視聴しにくくなることがあります。
 
安定して動画を視聴できる環境が整っているかどうか、事前にチェックすることが大切です。

自分で計画を立てて授業を受ける

オンデマンド授業は、いつでも・どこでも視聴できるからこそ、溜まりがちになります。学校の運用の仕方やルールにもよりますが、視聴期限のない動画は先延ばしにしやすいため、ドロップアウトの原因になることもあります。
 
途中で挫折しないためには、計画的に授業を受けることが大切です。例えば「毎日〇コマ」あるいは「14時から18時だけ」のように、続けられそうな目標を立てて、計画的に視聴を進めましょう。

わからないことは自分から質問する

リアルタイムに先生とやり取りできないオンデマンド授業では、わからないことがそのままになりがちです。わからないまま進めると、レポートやテストなどに影響するため、授業を受けたあとすぐに先生に質問することが大切です。
 
オンデマンド授業を実施している学校では、メールやチャットなどで質問を受け付けていることが多いので、たくさん活用することをおすすめします。
 
なお、明聖高校のWEBコースではサイバー学習国というオンラインの学校に行くと、チャットで先生に質問できる仕組みが整っています。

入学前に、質問しやすい仕組みがあるかどうかをチェックしてみてください。

オンデマンド授業についてよくある質問

ここからは、オンデマンド授業についてよくある質問に回答します。

オンデマンド授業ではどうやって出席確認するの?

通信制高校のオンデマンド授業では、出席確認という仕組みがないことがほとんどです。生徒がいつ動画を観たかはわからないため、出席確認ではなく、学校ごとに動画を視聴したかどうかをチェックする仕組みがあるのが一般的です。
 
例えば、明聖高校の場合はサイバーチェックがその仕組みに該当します。動画を視聴したあとサイバーチェックを完了しなければ次のステップに進められません。サイバーチェックの完了状況を見れば、生徒が動画を視聴したかどうかがわかるようになっています。
 
ただし、学校に登校して授業を受けるスクーリングは違います。スクーリングは主に対面授業なので、出席確認がおこなわれます。出席カードを提出したり、リストに名前を書いたりと、方法は学校によってさまざまです。

オンデマンド授業には期限がある?

オンデマンド授業に視聴期限があるかどうかは、学校によって異なります。自分のペースで学習を進めたい人は、入学前に視聴期限があるかどうかを確認すると安心です。
 
明聖高校のオンデマンド授業の場合、アーカイブ化されており、期限なしでいつでも観られます。サイバーチェック完了後も繰り返し観られるのが魅力です。

オンデマンド授業は倍速で見てもいい?

オンデマンド授業の動画が格納されているプラットフォームや再生ソフトの機能にもよりますが、倍速で視聴することは可能です。例えば、YouTubeでは最大2倍速まで引き上げられます。
 
なお、倍速で動画を視聴すると、学習時間を短縮できるメリットはありますが、速すぎて理解できなかったり、脳に負担がかかって疲れやすくなったりする可能性があるため注意が必要です。自分が理解できるスピードに調整して、効率的に学習を進めましょう。