「テスト勉強って何をしたらいいのかがわからない」という人も多いでしょう。実は、勉強の仕方を分類すると、「覚える」「理解する」「使う」の3つのステップに分けられます。

今回は、テスト勉強の仕方を3つのステップに分けて解説します。教科別のコツも紹介するので、参考にしてみてください。

テスト勉強の仕方ってあるの?効率的に進める3つのステップとやり方

テスト勉強といっても、何をすればよいかわからない人はたくさんいるでしょう。学校のテスト勉強の目的は、よい点をとってよい成績を収め、進路の選択肢を広げることにあります。これが、最終的には自分のレベルアップ(成長)につながるのです。
よい点を取るということを考えたとき、テスト勉強を分類すると、やるべきことはたった3つに分けられます。

  • ● 覚える(知識を頭に入れる)
  • ● 理解する(つながりを見つける)
  • ● 使えるようになる(問題を解けるようにする)

この3つはそれぞれつながっており、「覚える」→「理解する」→「使う」という順序で進めていくのが基本です。段階を進めていくことで、だんだんと高い点数が取れるようになるはずです。
ここからは、それぞれの進め方やコツを解説します。

第1ステップ:覚える(知識を頭に入れる)

「覚える」とは、英単語や漢字、年号、公式、用語など、基礎となる知識を記憶に定着させることです。
テスト勉強のスタート地点となるもっとも重要な段階です。ここができていないとテストでは次のステップに進めません。ただし、覚えるだけでも平均点くらいまでは目指せるでしょう。
覚える勉強のコツは、次の3つです。

復習のタイミングを決める

覚える(記憶の定着)には、復習のタイミングが重要です。理想は、はじめて勉強した日から数えて以下のように、間隔を少しずつ空けながら繰り返し復習することが大切です。

  • ● 翌日
  • ● 1週間後
  • ● 2週間後
  • ● 1ヵ月

短期記憶から長期記憶になるために、一度脳の「海馬」と呼ばれる場所に情報が留まります。海馬に情報が留まる期間は、最長でもおよそ1ヵ月だといわれています。1ヵ月間に繰り返し同じ情報を送り続けることで、情報が短期記憶から長期記憶になっていく仕組みです。
物事を覚えるとき、覚えた直後がもっとも忘れやすく、はじめの4時間で半分くらいを忘れてしまうといわれています。しかし、復習すればするほど忘れにくくなるので、タイミングを見て繰り返し復習することが重要です。

五感を使う

覚えるときは、文字を「見る」だけではなく、「書く」「声に出す」「聞く」など複数の感覚を使うと効果的です。情報の多くは目から入ってくるといわれていますが、それだと脳の負担が大きくなるため、負担を分散させるためにも視覚以外の五感も使いましょう。
例えば、単語帳を見ながら声に出す、声を録音して聞きながら見るなどです。特に、声に出すとリズムがついて覚えやすくなります。

語呂合わせや関連付けを活用する

覚えるときは、語呂合わせを使って関連付けると効果的です。
例えば、「鳴くよウグイス平安京」は、794年に平安京に都を移したことを覚えやすい語呂合わせです。歴史だけではなく、生物や化学などにも有名な語呂合わせはたくさんあるので、調べてみてください。
このように、覚えたいことをほかの情報と「関連づける」と思い出しやすくなります。自分で語呂合わせを作ると、作る過程で関連が強まり、さらに作るという経験により記憶に残りやすくなるのでおすすめです。

第2ステップ:理解する(つながりを見つける)

「理解する」とは、覚えた知識について「なぜそうなるのか」がわかることです。知識同士のつながりや原理・仕組みを把握する段階といえます。
覚えたあとに理解することで記憶も定着しやすくなり、少し難しい問題にも対応できるようになるでしょう。
理解するまでできると、より高い点数を目指せます。「赤点回避」を超えて、しっかり点数を取りたい人はこのステップまで頑張ってみましょう。

図やイラストで見えるようにする

教科書の内容を図やイラストで描いてみると、知識のつながりが見えてきます。複雑な内容は矢印や言葉も使いながら整理してみましょう。
例えば、歴史の流れや理科の実験手順などを図に起こしてみると、因果関係が理解しやすくなります。このとき、実際に自分の手を動かして描くことが大切です。
手を動かすと、そのときの作業と図が連動して記憶され、あとで思い出しやすくなります。また、描いているなかで「わからない部分」に気付きやすくなるのです。

人に説明してみる

友達や家族に勉強した内容を説明してみるのも、理解を深める方法です。うまく説明できないところがあれば、理解できていない証拠なので、復習するきっかけになります。
説明するときは、頭のなかで知識や知識のつながりを整理する必要があります。バラバラに覚えた物事がつながって、それまでぼんやりとしていた理解が明確になるのです。
説明する相手がいないときはぬいぐるみを相手にするのでも構いません。声に出すだけでも十分に理解を深めることが可能です。

「なぜ?」を繰り返し問う

例えば、「なぜこの公式が成り立つのか?」と自分に問いかけながら、わかるまで突き詰めていくと仕組みが理解できるようになります。
「なぜ?」を3〜5回繰り返すことで、より深い理解に到達できるでしょう。
その結果、バラバラの知識がつながって全体像が見えてきます。算数・数学のほか、歴史や理科で効果的な方法です。

第3ステップ:使う(問題を解けるようにする)

「使えるようにする」とは、覚えたこと・理解したことを実際に正しく使える状態にすることです。テスト本番で正解を導き出せるようにする段階ともいえます。
「理解する」の次のステップで、練習を繰り返すことで身につけられます。知識を使えるようになると、応用問題や初見の問題にも対応することが可能です。
知識を覚え、理解したうえで使えるようにすれば、テストの満点が目指せるようになります。高得点を狙う人は、ここまでしっかり取り組みましょう。

問題を繰り返し解く

知識を使えるようにするには、同じ問題を何度も解いて体に覚えさせることが大切です。この過程で知識を「知っている」から「使える」に変えます。まずは、同じ種類の問題を何度も解いて解き方のパターンを身につけましょう。
ただし、機械的に作業するだけでは「覚える」と変わりません。間違えたところは解説を読んで理解したうえで、繰り返し問題を解くことが必要です。
できた問題も時間をおいて再度解くことで、さらなる定着を目指しましょう。

時間を測って解く

テスト本番と同じ時間制限で問題を解いてみてください。限られた時間のなかで、知識を素早く引き出す練習になります。タイマーを使って、緊張感を持って取り組みましょう。
時間内に解けるように、スピード感を身につけることが大切です。

解答までの流れを言葉に表す

問題を解くときに、手順を声に出して説明してみましょう。この過程で、どの知識をどう使えばいいかが明確になります。
「まずは〇〇を確認して、次に△△を計算する」のように順序立てて言葉にすると、解き方が定着します。スムーズに説明できるようになれば、どのような問題にも対応できる力がついている証拠です。

教科別!テスト勉強の仕方のコツ

ここからは、テスト勉強の仕方のコツを教科別に紹介します。

国語

国語では漢字・語句が必ず出題されるため、まずここを確実に覚えましょう。
読解問題は授業で扱った文章から出されることが多いので、ノートを見返して要点を整理することが大切です。
記述問題については、先生が授業中に強調したポイントを中心に、ワークや市販の問題集を使って練習することをおすすめします。

算数・数学

算数・数学は授業で習った範囲の類似問題が中心となるため、教科書の例題とワークの基本問題を繰り返し解くことが重要です。
解法パターンを身につけることを意識しましょう。また、計算ミスを防ぐため、途中式は必ず書く習慣をつけてください。

理科

理科は暗記分野(用語・図)と計算分野に分かれています。まず用語と図をしっかり覚えることから始めましょう。
授業でおこなった実験については、結果と理由をセットで覚えることが大切です。計算問題を解く際は、公式と単位を確認しながら取り組みましょう。

社会

社会では用語の暗記と、用語のつながりを理解することが基本となります。まずは、教科書の太字を中心に覚えていきましょう。地図や年表を活用して、位置関係や時代の流れを確認することも重要です。
記述問題では「なぜ」を問われることが多いため、因果関係を理解することが求められます。ワークや市販の問題集で練習しておくとよいでしょう。

英語

英語のテストでは単語と文法の両方が出題されます。まず単語を覚えてから、文法の例文を暗記しましょう。
教科書の本文は音読を繰り返すことで、英文の並び方に慣れることが可能です。また、授業で習った表現を使って英作文の練習もしておくと効果が期待できます。

テストまでの時間がないときは「覚える」ことに集中しよう!

テストまで時間がないときは、焦らず「覚える」ことに集中しましょう。覚えるだけでも平均点くらいは目指せます。
各教科で優先して覚えるべきものは以下のとおりです。

  • ● 国語:漢字と重要語句
  • ● 算数・数学:公式と計算ルール
  • ● 理科:用語と図
  • ● 社会:教科書の太字の用語と年号
  • ● 英語:単語と基本的な文法

「覚える」ができれば次のステップ(理解する・使う)は意外と難しくありません。まずは基礎を固めることを大切に、完璧を目指さずできることから確実に積み上げましょう。